(つづき)
娘さんが思わぬことを言ったのです。
娘:ママのことを先にやって。私はいいから。ママが楽しく生きて。ママが変わるのを実感できたら、私も変われる。
私:ママが先なんだね?
娘:ママ、まだ我慢してるでしょう?
私:何に我慢しているの?
娘:お父さんのことと、私のことも我慢してる。
私:あなたのことも? 何を我慢してるんだろう?
娘:お父さんの手前、私をかばってる
リコ:ああ、そうかも。
私:すべての原因はお父さんなんだね。
じゃぁ、お父さんのことを解放して、リコさんの心が自由になったら、あなたも変われるんだね?
娘:はい
リコさんは、とても素敵な方です。
ご主人にはいろいろな面で我慢をしているようですが、お姑さんからも自分の娘のように可愛がられている。
私:こんな素敵な方だから、解放を進めていけば、きっとあなたも変われると思います。
娘:その日を待ってます。
そのとき、リコさんが口を開きました。
リコ:娘が変わることを願ってます。
私:あのお……、リコさん、そこなんじゃない?
「私が変われば、娘が治るんですよね」っていうのが、すでに違うんだと思う。
私:リコさんが「娘は大丈夫かしら?」という心配を手放して、明るく楽しく生きることで、結果的に娘さんが治る。
だから、「娘を治すために、私が変わらなくちゃ」というのは違う。
私の言葉を聞いて、娘さんが、
娘:そう。私のことを忘れてでも自分が楽しく生きることを考えて欲しい。
リコ:わかりました。
ここで一段落なのですが、ふと、リコさんとご主人はなぜ今世で夫婦になるシナリオを選択したんだろう?と疑問に思いました。
そこで、もう一度ナミさんにパペットを手にはめてもらい、理由を尋ねてみます。
パペット:前世で「ご主人を癒す」ことを途中で放棄したから、今世でもう一度やろうと思った。
私:ということは、何か自責の念とか、罪悪感がある?
パペット:自分を責めている。
私:なぜ前回は放棄したの? 重荷だったの?
パペット:放棄というより、途中で出来なくなった。他に守りたい人ができたから。
私:それは、誰?
パペット:子供。
私:ご主人を癒すより、子供の世話に重きを置いたってことね。あ! 今世でも同じことをしているんだわ。
そのときの子供って、今の娘さんなのよ!
私:同じ親子で生まれ変わって、前世と同じシチューションになっている。過去の続きをやるために。
だから、パパを癒すと、娘さんが解放されて変わる。
「パパが先だよ」っていうのは、そういうことだったのね。
私:リコさんの気持ちを解放するのが先。
罪悪感を持ち越してきてるから。
今のように、「パパと関わらないようにしよう」はダメ。
それだと、前世と同じになっちゃう。
でも…。
リコさんは、なぜ前世で「パパを癒す」というのを、自分のミッションにしていたのでしょう?
パペット:パパは周りから見捨てられるような人だった。世捨て人みたいな。他の人にもつまはじきにされて、社会的に抹殺されそうだったから、助けてあげようと思った。
でも、難しかった。そこに子供が生まれたから、子供のほうに全面的に愛情をかけた。
私:守るべき存在がご主人ではなく、娘さんになったんですね?
今と全く同じですね。
リコ:やっぱり繰り返されるんですね。
私:いえ、それはちょっと解釈が違うんです。
(つづく)
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