(つづき)
土砂降りの雨の中、やってきたのは、川越氷川神社から徒歩5分ほどのところにある、川越城の本丸御殿です。
川越城は室町時代に築かれ、江戸時代には東京ドーム約7個分の広さにまで拡張されたそうです。
城内の本丸御殿に関しては、3代将軍・家光以降は利用しなくなったため、取り壊されたのですが、1848年に再建されたのだそう。
明治維新により川越城は解体されましたが、本丸御殿の一部である玄関・大広間・家老詰所は現存していて、それが今回訪れた場所です。
「家老詰所」から庭を望みます。
私とカオさん。
写してくれているリカちゃんをこちらから写します。
家老詰所の人形たち。
この人形、体がけっこう大きくて、
「当時の人って、もっと小さいよね」という話になり、帰宅後、調べてみたら、江戸時代の男性の平均身長は155㎝でした。
面白いのは、古代から現代まで徐々に身長が伸びているのかと思いきや、
縄文時代の男性の平均身長は158cm、
弥生~古墳時代は163cm、
平安時代初期は161cm、末期は157cm、
そして、江戸時代は155cmに低下しているのです。
原因のひとつは「動物性たんぱく質の不足」ではないかと。
縄文時代は狩猟生活だったため、うさぎや鹿などの獣肉を食べる機会が多かった、
弥生時代になると農耕生活が始まり、お米を安定して食べる事もできるようになった、
飛鳥時代になると、殺生を禁じている仏教の教えにより肉食が禁止され、鎌倉時代においても肉食は禁忌されていた、
江戸時代は玄米と魚、野菜中心の食生活で、動物性たんぱく質の摂取量は少なかった……のだそう。
リカちゃんが人形をしげしげと観察し、放った言葉が。
リカ:丁髷って、髪を後頭部で結って、前に垂らしているだけですよね?
私:ああ、そんな感じだね。
丁髷って、どんなふうに結っているのかなんて気にしたこともなかったので、リカちゃん、面白いこと言ってるなと思ったら、
リカ:風でなびいたり、動いたりしないんですかね?
ええっ……
これまた帰宅後に調べてみたら、油でしっかり固めてあるそうです。笑
本丸御殿をあとにして歩いていると、メンチカツに並ぶ人々。
「おいしいんですかね?」と気になるリカちゃん。
私は「金の牛」の方が気になる……笑
私:どうする? 買ってみる?
カオ:私はそれより、今すぐ座りたい! すわりた~い!
子供のようにだだをこねるカオさんに対し、3人の中で一番若い20代のリカちゃんが、大人の対応。
リカ:ここ、店頭でメンチカツを売っているけど、奥はお店になっているみたいですよ。ここでお昼にしますか?
で、いただいたランチがこの「和牛ひつまぶし御膳」。
なになに…。
「A5ランクの和牛使用。カタサンカクと呼ばれる希少部位をローストビーフと炭火焼きの2種類の味わいを仕上げました」って書いてある。
店内は客が1組しかいなかったので「大丈夫かな?」と思ったのですが、あっというまに満席になっていました。
きっと人気店だったのですね。
ローストビーフと炭火焼きを食べたあと、残ったご飯をお椀に移し、牛そぼろをかけてお出汁を注ぐ。
本当に美味しくて、これは大当たり!!
「あそこで、今すぐすわりた~い!と言ったカオさん、えらい!」と褒め褒めしました。笑
その後、歩いていると、なぜか「ききざけ処」に出くわして…。
もちろん入店。
500円で4種類のお酒が試飲できます。
なんだかまるで飲んべえのふたりへのご褒美のような時間ですね。
試飲後は、川越駅へ向かって一番街商店街をぶらぶらと。
蔵造りの街並みで江戸情緒に溢れています。
リカちゃんは事前に調べていた「削りイチゴ」をゲットしていました。
私はもちろん、これです。
買い溜めして冷凍します。
もともと熊本の「いきなり団子」が大好きだったのです。
お芋と粒あんを一緒に入れるって考えついた人、天才!
いきなり団子↓
その話をしたら、生徒さんが「川越に同じようなのがありますよ」と差し入れてくださったのが「いも恋」です。
今、ネットで調べて知ったのですが、一見同じように見えるけど、「皮」が違うそうです。
「いきなり団子」は小麦粉、「いも恋」はもち米と山芋なのだそう。
そうだったのか~!
この日は、川越で夕飯も食べて帰宅。
今回は山道を歩く事もなく、石段も登らず、長時間の移動もなく、楽だった~! 笑
カオさんも、
「私たち、能天気に食べ歩きして遊んでいるだけなのに、こんなのでミッション、やってるんですかね?」
って。
ほんとだね~と相づちを打っていたのですが、後日、本当の目的を知って驚くことになります。
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