「謙遜は美徳」のはずが、いつのまにか「自己否定」になっているかも(2) | 過去世診療所(聖なる樹のセラピー日記)

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5年ほど前のことです。

 

とてもきれいな女性がいました。

 

ひときわ目立つオーラを醸し出しています。

 

 

あまりに美しいので

 

誰もが「きれいですね」と言うのですが・・。

 

 

そのたびに「いえいえ」と謙遜する彼女。

 

そして、いつも濃紺とか

 

地味で目立たない色の服ばかり着ています。

 

 

何となく違和感を感じるのですが、

 

それが何なのかわかりませんでした。

 

 

ある日、テレビで

 

海外の国を紹介する番組を観ていたときのこと。

 

 

レポーターの方が通りで

 

二人組の女性に声をかけます。

 

 

「きれいですね」と言うと、

 

ふたりが「ありがとう!」と

 

笑顔で返していました。

 

 

その瞬間、「これだ!」と。

 

 

きれいだなあと思ったから、

 

「きれいですね」と言っているのです。

 

それをわざわざ否定しなくても

 

言葉のままに

 

「ありがとう」と受け取っているのは

 

見ていてとても気持ちがいい。

 

 

早速その話を彼女にすると、

 

驚いたことに

 

目に涙を浮かべたのです・・・・。

 

 

なんでも、母親がとても厳しく

 

かつ古風な考え方を持っていて、

 

小さいころから、

 

女の子は出しゃばってはいけない、

 

目立ってはいけない、

 

地味に、地味に・・・・

 

と躾けられて育ったのだそうです。

 

 

本来の彼女は

 

活発でお茶目な方のようですが

 

ひたすら

 

地を出さないように、

 

自分を抑制して生きてきたのでしょう。

 

 

自分を開放して、

 

自分らしく伸び伸びと生きれば?

 

 

その言葉に涙したのは

 

ずっと抑圧されてきた彼女の

 

インナーチャイルドだったのだと思います。

 

 

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