チャイルドカウンセラー白鳥夏帆です
先日、
の記事の中で、
保育園におけるお昼寝の役割について、
ご家庭で過ごされる休日のお昼寝と、
保育園で一日中過ごした、集団生活の中でのお昼寝の意味合いが違うのです。
と書きました。
今日は、その事について書いていきたいと思います。
「保育園のお昼寝って、どっしてするのでしょうか?
お昼寝するからうちの子、夜かなかな中々寝付けないのです。
休みの日は、お昼寝しないから早く寝られるのですよ」
と言うお母様の声を良く聞きます。
まず、お家の環境と保育園の環境について考えていただきたいのです。
お家は、お子さんの居場所。本来一番くつろげる場所です。
大好きなお母様とお父様がいて、
お気に入りのおもちゃ、
タオルケット、
ぬいぐるみがいて、
好きな時に、食べて、寝転んで、遊べる、
そんなお子さんにとって安心できる場所です。
保育園はどうでしょうか?
大好きなお母様、お父様と離れて、
ちょっとよそ行きの顔をして、
使いたいおもちゃもみんなと一緒に使わなくてはいけない、
お母さんの慣れた味とは違う給食を食べ、
小さくても、集団生活を送るのに最低限必要なルールは守るように言われ、
少しぐらい具合が悪くても、疲れていても、熱が無ければ家に帰ることもできない。
そして、常に10人以上の友達の声や鳴き声を、長い子で12時間も聞きっ放し。
1人になれるのは、トイレの個室の中。
保育園で働いている保育士は、8時間勤務の9時間拘束ですが、
正直、人のエネルギーの多さ、1日中聞こえてくる誰かの声に、
家に帰ったらぐったりと言う事もあります。
時々、お母様に保育士体験を半日だけやっていただく事もあるのですが、
その日は、お子さんと一緒に昼寝はぐっすりと言う方も多いです。
それだけ、保育園と言う場は、体力も気力も使う、
乳幼児の子にとっては過酷な環境なのです。
14時には、降園してしまう幼稚園とは違うと言う事、
そしてご家庭とは違うと言う事を、考慮していただきたいと思うのです。
お昼寝で身体を横にして、静かな空間に身を置く事で、
お子さんは、全身に血液をしっかりと巡らせ、
心と、目と、耳と喉と内臓、身体を休め、一旦リセットしているのです。
だからこそ、午後も元気に過ごせ、一週間熱を出す事なく登園でき、
過酷な友達との喧嘩にも、耐えうる心を保つ事が出来るのではないかと思っています。
(もちろん、そこにはお母様とお父様の深い愛情も不可欠ですが…)
お子さんによって、お昼寝の必要な時間の長さは違うのは事実です。
一人ひとりに応じた、お昼寝の時間を保障できないのは、
集団生活の歯がゆい所でもあるのですが、
こんな視点でお昼寝を捉えてみると、
お子さんの身体の小さな声が聞こえるようになり、
熱が出る前の対処が出来るようになりますよ♪
