保育園のお昼寝は本当に必要なの⁉︎ | 保育歴25年保育士のブログ

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チャイルドカウンセラー白鳥夏帆です

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先日、


の記事の中で、


保育園におけるお昼寝の役割について、


ご家庭で過ごされる休日のお昼寝と、

保育園で一日中過ごした、集団生活の中でのお昼寝の意味合いが違うのです。


と書きました。

今日は、その事について書いていきたいと思います。


「保育園のお昼寝って、どっしてするのでしょうか?

お昼寝するからうちの子、夜かなかな中々寝付けないのです。

休みの日は、お昼寝しないから早く寝られるのですよ」

と言うお母様の声を良く聞きます。


まず、お家の環境と保育園の環境について考えていただきたいのです。


お家は、お子さんの居場所。本来一番くつろげる場所です。

大好きなお母様とお父様がいて、

お気に入りのおもちゃ、

タオルケット、

ぬいぐるみがいて、

好きな時に、食べて、寝転んで、遊べる、


そんなお子さんにとって安心できる場所です。



保育園はどうでしょうか?


大好きなお母様、お父様と離れて、


ちょっとよそ行きの顔をして、

使いたいおもちゃもみんなと一緒に使わなくてはいけない、


お母さんの慣れた味とは違う給食を食べ、


小さくても、集団生活を送るのに最低限必要なルールは守るように言われ、


少しぐらい具合が悪くても、疲れていても、熱が無ければ家に帰ることもできない。


そして、常に10人以上の友達の声や鳴き声を、長い子で12時間も聞きっ放し。


1人になれるのは、トイレの個室の中。


保育園で働いている保育士は、8時間勤務の9時間拘束ですが、


正直、人のエネルギーの多さ、1日中聞こえてくる誰かの声に、


家に帰ったらぐったりと言う事もあります。


時々、お母様に保育士体験を半日だけやっていただく事もあるのですが、


その日は、お子さんと一緒に昼寝はぐっすりと言う方も多いです。


それだけ、保育園と言う場は、体力も気力も使う、


乳幼児の子にとっては過酷な環境なのです。


14時には、降園してしまう幼稚園とは違うと言う事、


そしてご家庭とは違うと言う事を、考慮していただきたいと思うのです。


お昼寝で身体を横にして、静かな空間に身を置く事で、


お子さんは、全身に血液をしっかりと巡らせ、


心と、目と、耳と喉と内臓、身体を休め、一旦リセットしているのです。


だからこそ、午後も元気に過ごせ、一週間熱を出す事なく登園でき、


過酷な友達との喧嘩にも、耐えうる心を保つ事が出来るのではないかと思っています。

(もちろん、そこにはお母様とお父様の深い愛情も不可欠ですが…)


お子さんによって、お昼寝の必要な時間の長さは違うのは事実です。


一人ひとりに応じた、お昼寝の時間を保障できないのは、

集団生活の歯がゆい所でもあるのですが、


こんな視点でお昼寝を捉えてみると、


お子さんの身体の小さな声が聞こえるようになり、

熱が出る前の対処が出来るようになりますよ♪