今日は、書道を教えていらっしゃる先生のお教室にお邪魔させていただきました。
(と言っても、書道を習いに行った訳では無いのですが…。)
生徒さんを指導していらっしゃる所を拝見させていたました。
何枚か書いてある書を見て、
「これが1番いいね」と生徒さんと確認。
そして、私にも解説してくださいました。
ぱっと見のバランスが大切。
流れをみていらっしゃるとのこと。
音楽を聞いてすぐ、「あっ、この曲いいなあ~」
と、感じる感覚と同じだそうです。
書く時のリズムが大切で、
はねや払いの仕方など、技術的な事は基礎ではない。
後から学ぶこと。
スポーツで言うと、体力作りなどの基礎が最も大切。
技術だけあっても、基になる体力が無かったら試合で勝つことは出来ない
とおっしゃっていました。
そういう、本当の基礎があれば
「これは習ったことが無いから出来ません」なんてことは無いはず。
見たことのない字でも書けますよ。とその眼差しはとても素敵でした。
そして…。
本番は一発勝負。
何回か練習してから本番書きます。
とすると迷いが生じ結果的に良い作品に結びつかないとのこと。
だから日頃の練習が大切。
そして、書く時は本番一発勝負で仕上げていらっしゃるそうです。
日頃の練習の時から、何と無く書かない。
ちゃんと一枚仕上げて、名前まできちんと書く事を教えていらっしゃるそうです。
凛とした、プロの書道家の姿勢の中に何ともしなやなで、
柔らかなお人柄が伺えました。これぞ一流の心意気。
帰路に着く頃には、私の姿勢もしゃんとして、
心は何だかほっこり暖かになっていました。
ありがとうございました。

