撮りためていたカンブリア宮殿を倍速で視聴。

 

ゲストは、発展途上国の貧しい人々にバッグの生産などを通して支援するマザーハウスの山口絵理子社長でした。

 

番組の中で、村上龍さんがビジネスと社会貢献について質問する場面が印象的でした。

 


村上龍さん:「ベーシックな問題として山口さんの中でビジネスと社会貢献というのはどういう風にバランスしているんですか?」

 

山口社長:(戸惑いながら・・・)「わたしはあまり切り離して考えてない。どうして(ビジネスと社会貢献)を分けなきゃいけないのかが根本にある。」

 


村上龍さんが思っているくらいですから、多くの人はビジネスと社会貢献のバランスは根本的な問題、つまり相反するものと考えているんですかね。

 

天秤の片方にビジネスがあり、その反対側に社会貢献がある・・・みたいな。

 

そうするとビジネスに比重をおけば、社会貢献が疎かになりますし、社会貢献に比重をおけばビジネスとして利益が上がらなくなるということでしょうか。

 

ただ、私自身はビジネスを行ううえで社会貢献とのバランスは考える必要がないと思っています。

 

全力で社会に貢献し、恐縮することなく自信を持ってお客様からお金を頂戴する・・・それがビジネスではないでしょうか。

 

山口社長がおっしゃるように、ビジネスと社会貢献は切っても切り離せない関係にあるはずです。

 

もし、ビジネスにおける社会貢献を中途半端に考えていれば、そのビジネスは100%長続きしないことは保証します。

 

『全力で社会に貢献したい』という強い想いや覚悟を持ってビジネスに取り組んでいる企業と、『社会貢献はこれぐらいで残りはビジネスライクに自社の利益の追求』という社会貢献とビジネスを切り分けている企業があれば、どちらが顧客の支持を得られるかは言うまでもないでしょう。

 

お客様の役に立ち続ける、すなわち社会に価値あるものを提供し続けることによってのみ、企業は社会から必要とされ、永続できるのだと思います。

 


社会に貢献して対価としての適切な金銭を受け取るのが『ビジネス』

 

社会に貢献して対価として感謝という気持ちを受け取るのが『ボランティア』

 


社会貢献をしながら、利益を上げる仕組み作りをするのが本来のビジネスの在り方だと個人的には思っています。