アメリカのトイザラスが破産の危機に瀕しているらしいです。

 

以下、時事通信社からの引用。

 

米トイザラス、破産の可能性=債務整理で法律事務所と契約

 

米CNBCテレビは6日、複数の関係者の話として、米玩具販売大手トイザラスが来年に返済期限を迎える約4億ドル(約440億円)の債務を整理するため、法律事務所と契約を結んだと報じた。

 

破産申請する可能性も検討しているという。

 

報道によると、トイザラスは、世界各地に拠点を持つ法律事務所「カークランド・アンド・エリス」に所属する企業再建専門の弁護士らを雇った。債務整理がうまく進めば、破産申請を免れる可能性もあるとしている。

 

トイザラスは、米小売り最大手ウォルマート・ストアーズや米インターネット通販最大手アマゾン・ドット・コムなどの攻勢を受けて経営が悪化。不採算店舗の縮小に努めており、2015年末にはニューヨーク・タイムズスクエアの旗艦店を閉鎖した。 

 

トイザラスといえば、日本でもおよそ160店舗を展開し、今や多くの日本人にも馴染みの深い“おもちゃ屋”といっても過言ではないでしょう。

私自身、子供が小さい頃はよくトイザラスに行ったものです。

 

ところが、アメリカではディスカウントストアのウォルマートやネットショップのアマゾン・ドット・コムに押され経営は悪化の一途を辿っていたようです。

 

ウォルマートやアマゾンは、様々な商品を取り扱う量販店。

 

一方でトイザラスは玩具の専門店。

 

専門店という特質を活かした戦略を追求していれば窮地に陥ることもなかったかもしれませんが、正面から“異業種の巨人”と戦おうとしたのでしょうか?

 

少子高齢化というトイザラスのビジネスにとってはマイナスのトレンドもありますが、やはり経営陣の戦略に大きなミスがあったのではないでしょうか。

 

トイザラスの経営危機は、いかにブランドが確立した企業でも戦略でミスをすると窮地につながるケースであり、企業を経営する者にとっては他山の石となるでしょう。