少し前になりますが、アデランスが上場廃止になりましたね。

 

カツラメーカーとして草分け的存在であり、マーケットシェアトップを走る企業だけに、ニュースを聞いた時にはびっくりしました。

 

そこで、財務諸表をチェックしてみたのですが、最近はかなり苦戦していたみたいですね。

 

今後はスカイマークの再生にも関わっている投資会社インテグラルの支援を仰いで、抜本的な経営改革に取り組むそうです。

 

ちょっと業績不振に陥った原因が気になったのでリサーチしたのですが、一因として低価格の新興企業にプロモーションを“タダ乗り”されているということが明らかになりました。

 

アデランスは、広告宣伝費として年間100億円以上を投入しています。

 

これは売り上げの15%にも匹敵する莫大な予算です。

 

カツラは口コミで広がりにくい商品のため、積極的なプロモーションは欠かすことができないのです。

 

ところが、最近ではアデランスの宣伝をうまく利用して、売り上げを上げる新興企業が現れたのです。

 

アデランスとしては、“タダ乗り”されないように広告を控えればいいのですが、広告しなければ今度はライバル企業のアートネイチャーに顧客を奪われ、やはり顧客を失うことにつながりかねません。

 

そこで、多額の費用を投じた広告を止めるに止めれない状況に陥っているのです。

 

これは、ゲーム理論でいうと『合理的なブタ』というケースです。

 

今後“大きなブタ”であるアデランスは、どのような戦略で“タダ乗り”している“小さなブタ”を駆逐していくのか?

 

その戦略は注目ですね。(^^)

 

今回このアデランスに関してBizコンパスで記事にしてみました。

 

よろしかったらお読みいただけると嬉しいです!

 

『業績低迷から上場廃止したアデランスの取るべき戦略』