今日ふと気付いたのですが、2017年1月は私がアメリカで起業してから満15年という節目を越え、いよいよ16年目を迎える記念すべき月でした。(笑)
15年生き残る企業の統計は見つけられませんでしたが、10年ではわずか6%だそうです。つまり100社起業すれば10年で94社は市場から退場しているということになります。
私自身、起業から本当にいろいろありましたが、多くの皆様に支えられてここまで事業を続けられてきたことに心より感謝申し上げます。
(起業時の苦労話はオールアバウトの取材を受けた『ガイドの原点』でお伝えしています。ご興味があればどうぞ!⇒『ガイドの原点 Vol.20』 )
この15年の道のりを振り返って、起業して長く事業を続ける秘訣を整理してみたいと思います。
1. 学ぶこと、学び続けること
やはり最も重要なのは学ぶこと、学び続けることでしょう。ここに私の原点があります。起業して全く売上が上がらなかった頃、時間だけは腐るほどあったので私はビジネス書を読み漁りました。もちろんお金はないので近くの図書館に行って月に40冊から50冊くらいは読んだかと思います。ビジネスの成功に関する本を多読することによって、ようやくビジネスを軌道に乗せる一筋の光明が見えてきたのを今でも鮮明に覚えています。
2. 謙虚になること
謙虚になることも重要です。私自身は大手銀行で長く働いていた経験からプライドだけは高くなり、仕事などは相手からお願いされるものだという不遜の態度を知らず知らずのうちに取っていたかもしれません。ただ、拙著『どんな逆境でもダントツの成果を出す 6つの「自分戦略」』に書いたように、私自身は人から見れば銀行を辞めた途端“どこの馬の骨ともわからない人間”に成り下がっていたのです。それに気づかされた時に、「自分は謙虚になってあらゆるものを尊重し、受け入れなければならない」と考え方を大きく変えました。そうすることによって自分の考えを無理に押し通すのではなく、柔軟に考えることができるようになり環境変化に対応することができるようになったのです。
3. 情報を発信し続けること
ビジネスは知られなければ存在しないと同じことです。その点、情報発信し続けることも重要といえるでしょう。私は2003年頃から『ビジネスマン必読!1日3分で身につけるMBA講座』というメールマガジンで情報を発信し続け、今や読者は2万6千人を超えるメディアにまで成長しました。このメルマガがなければ今の自分はないといえる程、情報を発信し続けることは重要だと痛感しています。
4. 人の喜びを自分の喜びとすること
ビジネスとは自分の欲望を優先的に満たす活動ではありません。まずはお客様に喜んでいただき、対価として得たお金で自分が喜ぶという順番が重要になってきます。商売をするに当たって人の喜びを自分の喜びとできるかどうかが成否を大きく左右することになります。24時間人を喜ばすことにワクワクできるような人であれば、成功しないわけがないといっても過言ではないでしょう。
5. プロに徹すること
お客様は私達に苦労して手にしたお金を寄付しているわけではありません。何かを期待して大事なお金を支払ってくれているのです。そのお客様の期待に応え続けることがプロフェッショナルとしての証であり、結果にこだわって最高のものを提供し続けるという高い意識を持たなければ、長い間お客様に支持され続けるビジネスを展開することは難しくなるでしょう。
6. 人の協力を得ること
どんなスーパーマンでも一人でできることはたかがしれています。ビジネスはいかに多くの人を巻き込むかも重要なことなのです。そこで自分の旗を掲げて、熱い想いや社会的な使命を発信し続け共に戦ってくれる仲間を探し出し、謙虚に人の協力を仰ぐことによって一人では決して成し得ない大きなことを成し遂げることができるようになるのです。
7. 夢を描くこと、自分を信じること
時には自分がこの事業を続けられるかどうか不安に駆られることもあるでしょう。ただ、自分の夢をより鮮明に、より具体的に描いて、「必ず達成できる」と、根拠がなくても構わないので、自信を持つことが重要です。人は普段、自分の能力の数%程度しか発揮できていません。自信を持つことによって、「自分にはこれくらいしかできない」という思い込みの壁を打ち破ったり、どんな崖っぷちに立たされても最大限の能力を引き出して乗り切ったりすることができるようになるのです。
8. 失敗を恐れずに挑戦し続けること
余程の才能がある人でない限り、1回の挑戦で成功することは難しいといえるでしょう。そこで、最初から「たとえ失敗しても成功するまで何度もチャレンジすればいい」という気持ちであれば、気が楽になるでしょう。重要なのは失敗を恐れることなく、勇気を持って最初の一歩を踏み出すことではないでしょうか。
まあ、他にもあると思いますが、それはまた思いついた時に加えていきたいと思います。(笑)
次の20年の生存率はわずか0.3%です。100社に1社も残らない厳しい現実が待ち構えていますが、なんとか無事に20周年を迎えたいと思いますので、みなさまこれからも変わらぬご支援をよろしくお願い致します。