みんなの意見は案外正しい | 三十路の手習い~MBA繁盛記⇒三十路の博士日記

みんなの意見は案外正しい

「みんなの意見は案外正しい」という本をちょっと前に読みました。


1.多様性→各人が独自の情報を多少なりとも持っている
2.独立性→他者の考えに左右されない
3.分散性→身近な情報に特化し、それを利用できる
4.集約性→個々の判断を集計して、集団として一つの判断に集約するメカニズムの存在


この4つを満たす集団は、賢い判断ができる可能性が高いということをグーグルやリナックスなどの例を用い、分かりやすい言葉で書いている本でした。
(翻訳をしている人が上手だと思う!)


とはいいつつ、著者は、「烏合の衆」の判断が常に正しいと主張しているわけではなく、結果としてそうなる場合に対する摂理への驚異について書いてある本だったと思います。


確かに、みんなが思う「何か変」と言う感覚は結構当たると最近の経済を見ていて思います。


例えば、サブプライムでリーマンブラザーズが破綻しましたが、みんな、リーマンブラザーズを代表とする投資銀行の行いに、なんとなく「おかしい」と思ってはいませんでしたか??


私が単純に投資銀行に対して「変」と思うのはいっぱいあるけど、おもいつくままに書き連ねてみました。


・なぜ、給料がそんなに高いの?おかしくない?ボーナス1億円とか、常識的にありえないのでは?他人のお金を動かしているだけなのに。

 ⇒成功報酬は利益の2割、何か変じゃない?


・投資で得た利益の一部が報酬と連動しているなら、そりゃあ、リスクを取って投資するでしょうよ。

 ⇒手持ちの資金の何倍ものレバレッジをかけるって、そのレバレッジの分報酬が高くなるって当たり前なのでは?


・株を実際に手元に持っていないのに「空売り」するってのは、どうも数字のマジックじゃない?

 ⇒そもそも、空売りもおかしいけど、レバレッジが100倍とかも、やっぱりおかしくない?1億円の5%の利益が500万だとしよう。100億円だったら5億でしょ。その5億の20%が報酬って・・・やっぱり、変じゃない?


・そもそも、実際に世界中で刷られているお金が「1」に対して、流通しているお金が「100」以上ってのは、何が何でも不自然なのでは?

 ⇒全員がいっせいにお金を下ろそう、って思っても、お金なんて無いじゃん。


などなど、やっぱり、バブルってはじけるべくしてはじけるのだなあと感じました。


そして、資本主義の本質は、「自由」という正義のもとに資本を奪い合うということにあるのだなあ、戦いだなあとおもいました。


世界には決まりごとがあって、その決まりごとは人が決めるもの。


人は誰でも間違いをおこすから、その決まりごとに「ゆがみ」があるのは当たり前。


その「ゆがみ」を利用してお金儲けをするひとがいるのも、必然のこと。


でも、時間とともに「何か変」ていう「みんなの意見」がおおきくなり、「ゆがみ」を是正するくらい大きな存在になったとき、バブルははじけるのでしょうね。


今日の日経新聞に「SECが金融危機の拡大回避の為に空売いり規制を拡大した」という記事が出ていましたが、そもそも、「空売り」と「レバレッジ」「先物」などの仕組みがあるから利用する人が居るわけで、なければこんなにバブルにならないのにね。


ま、人々の欲望には限りが無いから、しょうがないっか。


「ゆがみ」を見つける能力を磨くか、「おかしいと思う感覚」を磨くか。

まあ、人は生まれる場所を選べないので、資本主義という建前の日本に生まれちゃったら、このルールの中で生きるしかない。ま、日々だまされないよう、勉強するしかないですよね。


そして、個人として防衛戦術を取るとすれば、資産が無くなっても大丈夫なように、自分のキャッシュを生む能力を高め、持ち続ける、ということだけかしらん。


あ、DCFのFVの出し方とおんなじだ。成長率によって現在価値が高くなる、って、当たり前かー。


そうそう、私が思っている「何だか変」をさいごにひとつ。


「保険制度」って何だか変じゃない?


一日入院して5000円もらうために、月額5000円の保険料払うって、そもそも、変じゃない???
そもそも「何かあったときのため」って、「何」なのか正確に答えられないようなら、保険に入らなくてもいいとおもいまーす。


MYオピニオン

⇒民間企業のやってる生命保険、医療保険なんて、民健康保険に入っているなら加入の必要なし!!