『big』 | 三十路の手習い~MBA繁盛記⇒三十路の博士日記

『big』

夏休みいかがお過ごしですか。


大学院の前期も終了。迫り来るレポートの嵐も一段落。クラスごとの打ち上げも残すところあと数個。


9月19日まで夏季休暇なので、その間に修士論文を書きつつ、本を読み、昔の映画をDVDで見直しています。


80年代のムービーは今見ても面白い。

中学生や高校生の時に見た映画も、大人になって見直すと、また、違う感動があったりします。


この間はトム・ハンクスの出世作、88年の映画『big』を見ました。


13歳の少年が、遊園地であこがれのお姉さんと一緒に絶叫マシンに乗りたかったから並んでいたのに、背が足りなくって「もっと大きくなってからね」と言われてしまいます。ああ、くやしい。僕、早く大人になりたい。大きくなりたいと、遊園地の不思議マシーンに「大人(big)になりたい」とお願いします。

朝起きると、13歳の少年は、30歳のトム・ハンクスになっているというお話。


突然大人になったトム・ハンクス。最初はNYの安宿で寂しく「ママ・・・」なんて言いながら、涙を流し、毛布をかぶったりしているのですが、アルバイトを探すためにおもちゃ会社に入ってから、その、子供心を最大限に生かし、なぜか、2週間でおもちゃの新商品開発の、バイスプレジデントに出世。


そりゃあ、13歳の子供の気持ちがわかりますから、ヒット商品をとばしまくり。同僚の女性と初体験なんかもしちゃい、大人の世界も楽しんじゃうトム・ハンクス。収入も上がりますから、大きな部屋を借りて、おもちゃなんかも買いまくり!!「大人っていいなあ・・・」なんて、最初は子供の世界に返りたいと思っているのに、だんだん大人の世界のままでいっかー。なんて、思い始めてしまいます。


でも・・・。というお話。


コメディなのですが、奥の深さを感じました。

大人だって、一皮向けば子供だし。そんな子供の気持ちをいつの間にか忘れて大人のルール(だと思っているもの)を振りかざすようになる。子供って?大人って?ってことを考えてしまう映画でした。


いちばん印象に残ったシーンは、同僚の女性を好きになり、このまま大人の世界にとどまってもいいかなあと思うトム・ハンクスなのですが、13歳の自分の住む町にふらっと訪れるシーン。


自分と同じ年(13歳)の町の子供たちが、自転車に乗って、バッドを片手に、楽しそうに坂道を走っていくシーン。


季節は秋。カサカサの枯葉の中に入り込み、ふかふかした感触を楽しむ子供たち。


あこがれのお姉さん(とはいっても、15歳くらい)。は、クラスメイトと、初めての車に乗り、ドライブを楽しんでいます。


同世代の仲間が夕日にキラキラと輝く笑顔を見せて楽しそう。


多分、その時に、13歳から30歳まで一足飛びに飛んでしまうその、悲しさを感じるんですよね。


14歳には14歳の楽しみがある。

18歳には18歳でしか感じることの出来ない感動がある。

初めてのキス、初めての朝。その年でしか感じることのできない初めての出来事を感じずに、どんなに成功していようと、大人になってしまうことのもったいなさ。

映画を見る人に向け、「あなたが今、何歳でも、今を大切に生きること、楽しく生きることが大事なんだよ」ってそんなメッセージを感じたのです。


まあ、私は今35歳なのですが、過去をやり直したしたいかと問われても、やはり「NO」と言ってしまうと思う。

楽しかった高校生活をもう一度やりたいとも、大人になってからの、あの、過ちを、今やりなおすならやらずに済むのに、と思えども、やはり、もう一度人生を生きたいとは思いません。


一生懸命生きてきたし、その時足りなかったことも、足りていたことも、全てひっくるめて、その年にしか体験できなかったこと。楽しかったことも、悲しかったことも全てひっくるめて、それが、いい思い出だったなあって、思いたいなあ。


『big』は映画館で見たのではなく、高校生か、大学生の時、地上波で見ただけですが、大人になってから改めて見直して面白いなあと感じました。


今年の夏は、いろいろ古典(?)を読み直し、見直してみようと思っています。


今日はヤフオクで「おーい!竜馬!」の全巻を落札。

明治維新の頃の話って、実は良くわかっていないんですよ。

「坂の上の雲」を読む前に、漫画でその時代の雰囲気を得ておこうと思って。


瀬戸内晴美の「中世炎上」も、今、手元に届いたし。ああ、読むの楽しみだわーーー。


え?論文?!


もちろん、そっちも、頑張ります。

いろいろな「点と点」の情報が「線」に繋がっていく過程を楽しんでいるのですよ。おほほほほ。


2学期は9月20日から。それまでにどのくらいの本を読めるかなー。