死ぬにはまだ早い
行動経済学の中にゲーム理論というのがあるんだけど、とにかく、経済学は「確率」が大切。
そこで、問題!
『とある感染症があります。この感染症にかかると、ほぼ100%の確率で死んでしまいます。
この感染症には、1万人に一人の確率でかかることがわかっています。
この感染症を調べる検査があって、この検査の信頼性は99%。
ようするに、1%の割合で、検査も間違えるってことですね。
あなたが、とあるとき、その感染症の検査をしました。
なんと、検査の結果は”陽性”!!がーん!!ショック!!もう、死んじゃうんだ・・・。
目の前が真っ暗になります・・・。自殺も考えました。
さて、問題。あなたが死ぬ確率は何パーセント?』
もう、こんな検査で”陽性”が出たら、お先真っ暗になりますよね。
でも、自殺するのはまだ早い!あなたの病気の可能性は・・・・ふつう、99%死んでしまうんだって思っちゃいますよね。
でも、なんと、死ぬ確率は1%なんです。
計算しましょう。10000人に1人が発症する病気だから、100人が感染しているということ。
検査をしましょう。そのうち陽性が99人、陰性は1人ですね。
10000人が検査をしたとしたら、
陽性が 989901人
陰性が 9999人
ということになりますよね。
ということで計算。
(陽性+感染者)÷(陽性の人)=99人÷10098人=1%
ね、だって、この検査が99%の確率でしか当たらないんだから。
だから、検査が陽性だったからといっても、
「自殺を考えるには、まだ早い!」んです。
この検査の当たる確率を更に上げるには、検査する母数を「その感染症の可能性が高い人」にすること。
これって、たぶん、初期のエイズ騒動のときに起きた騒動をこの理論で考えることが出来ますよね。
同性愛者に多かったというだけで、同性愛者に対しての偏見がクローズアップされました。
「確率」をどうとらえるか、その視点が面白いですよね。
「99%の人が死ぬ」
と捕らえるか、
「陽性が出ても、本当に感染症にかかっている割合は1%」
というところに注目するか。
行動経済学、面白いかも・・・。