雑感:株式市場 | MBA in New York

雑感:株式市場

インターンも随分と終盤にかかってきた。

授業が始まってからは、週に1日強の時間しか割いていなくて小康状態。


毎週金曜日をインターンの日に当てているので、今日はしっかり働いてきた。

一つうれしかったのは、今日、インターン先のパートナーと話をしていたときに、『君は今までのインターンの中で、このファンドに最も大きなインパクトを与えたよ』と言われたこと。何歳になってもほめられて悪い気はしない。


振り返ってみても、最初の1週間はかなりとまどったものの、徐々にHedge Fundでの働き方を身につけて、今は現役バリバリの人と対等とは言わないまでも、やや形勢不利ながらもしっかりとくいついていっている感じ。

自分でも驚いたのは、今学期のFinanceの授業の理解度が遥かに高くなっていることだ。やっぱり僕にはOJTが合う。


今回の1ヶ月間のインターンで、実は、このファンドは数十億の投資を決めた。最初の桁の数字はかなり大きい。

これだけの巨額の投資が自分の分析をもとに意思決定されたかと思うと、結構、びびる。

自分なりに一生懸命にやった結果なのでもちろんうれしいのではあるが、実際のところは実力と言うよりも状況が味方したに過ぎない。


それは、もちろんみなさんご存知の通り、サブプライムを受けての日本株の暴落が原因だ。

サブプライム問題は、産業の血液であるお金の担い手の銀行にダメージを与えたわけだから、副作用として産業全体が冷え込むことは間違いない。ただ、今の現状を見ると、一部企業に関しては大幅にUnderestimatedだ。


市場は日本向け、借金の依存度が高くなく、顧客の状況は悪くなくて、さらなる高成長が見込める、なのに株価はたったの純利益の数倍なんて株が、今はそこそこある。どう考えてもおかしい。誰がどう見てもおかしい。

こんな株価をJustifyできる人がいるなら、意見を聞いてみたいもんだ。単に周りの下げに無駄な影響を受けているだけ。


だから僕は予言しよう。

インターネットバブルがはじけた後、Value Investingで一財産築いた人が日本には一杯いたけれど、このサブプライムの影響が一巡したら、その後、同じように一財産築く人がボロボロでてくるに違いない。


しかし、株式投資が難しいなあと思うのは、今、どう考えても儲かるでしょ、っていう株をしこたま買い込むことで、一時的には資産は膨らむとは思うけれど、それをいつ売るかだ。

僕から見て、こりゃ良いやと思う株は数ヶ月前とか1年前には現時点よりも遥かに高い株価をつけていた。ある意味、正等に評価されていた。その評価がよく分からない市場の流れで崩れ去ってしまうんだからたまらない。

やはり正等に評価されている程度の株は持つべきではないということなのかな。


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