おそらく企業人(特に大企業)であれば、思うことは無いだろうか。
会社が頻繁に組織構造を変えていくことへの不満。
いじって、数年立ったら結局元に戻して、なんてこともある。
いったい何のために組織構造を変えるのか、いちいち意味があるのか
結局動くのは人だぞ、と私もかつては思っていた。
そんな問題意識を持ちつつ、大学院で組織に関して学んだことの一つは、
組織上の施策、組織構造だけでなく人事も含めてだけど、
どれだけベストプラクティスや理論を勉強したり本を読んだりしても、
客観的にベストな答えなんていうものは見つからない、ということだ。
どんな施策にも、必ずトレードオフでデメリットが存在する。
それらを理解したうえで、デメリットへの対策をどう考えるか。
これが重要であり、そこにその企業固有の状況、経営者自身の考えや論理が
反映されるはず。
だから、まず組織は頻繁にその姿を変えうるものだ、変えること自体を非難することは
筋違いなんだと、そこをまず理解した。
では、何に基づいて組織を変えるのか。
それが問題。
この部分こそが、私が自分の会社において今非常に問題だと思うところである。
「環境変化に対応するため・・・」
「意思決定の迅速化を図るために組織階層を減らし・・・」
一見もっともらしい理由だが、自分が気がかりであるのは、
そこに企業として今後どうありたいのか、何でどう利益・成長を図るのか、
という戦略の視点が皆無であることだ。
環境の変化→戦略の変化→組織の変化
これが本来の筋ではないだろうか。
大事な部分が抜けている。
環境変化に関しては、その経緯・中身をあまり詳しくは書けないが、
最終的には、新たな収益源のとなる事業開発を組織として取り組むことをやめた、
ということである。
それはそれで、事業が育たなかったのだから一つの判断としては仕方ない。
しかし、一方で本業では今後どうするのかという議論は避けられないはずである。
仮に、本業で成長を図れるだけの戦略があるならまだよいが、
そこは相変わらずただのスローガン的数値目標の積み上げが存在するのみ。
戦略不在である。
フラット化もそうだ。「フラット化」といってしまえば聞こえはいいが、
何のためにフラットにする必要があるのか。
それは、我々の業界・事業になじむのか。
そもそも管理者の目が行き届かないことによるデメリットはどう考えるのか。
そういう疑問も、全て企業としての、また事業としての戦略という軸があって、
初めて考えることができるのではないか。
こんなことを、ここ1年で不毛な組織いじりに何度か付き合わされた結果、思った次第。
以上。