卒業式が終わってから、旅行したり、クルマ探したり、引越しの準備したりで気がつけば六月になってしまった今日この頃。
今更ではあるけれど、5月15日に無事に卒業した
実は卒業式当日になっても2つのクラスの成績が出ていなくて、電撃留年の可能性にドキドキしながら学校に行ったら、成績が出揃っていないのにアタシのディプロマはちゃっかり発行されていた。
頼むからさっさと出て行ってください、ということなのか
Σ(゚д゚;)!?
そして卒業式が終わってから暫く経って受け取ったメールで、アタシがDean's List(成績優秀者のリスト)に掲載されていることが判明!
コロンビアビジネススクール…始まったな…!!!
( ̄□ ̄;)!!
溺死寸前だったファーストセメスターからは考えられない逆転ホームラン。笑
ビジネススクールにおける成績なんて誰も気にしないのだけど、二年間のビジネススクールにおける勉強は楽しいときばかりでなく苦しいときも沢山あったので、最後にこうやって「よくがんばりました」と言われると嬉しい。
というわけで、晴れてMBAとなったわけだけど。
この二年間のビジネススクールにはとても満足している。
まあ莫大な費用と時間を投資してビジネススクールに来た人間は概ねビジネススクールの経験をポジティブに評価する傾向があるのだろうけど、アタシが高い満足度を感じたのはビジネススクールでMBAを取得しようと思った元々の目的を幸運にも全て達成することができたからだと思う。
まず、キャリアスイッチに成功した。
アメリカの事業会社において、ブランドマネージャーになるにはMBAが必須条件になっている場合が多い。広告代理店から直接転職しようと思ったときはインタビューにすら漕ぎつけられなかったけれど、ビジネススクールに来たことで当初の希望通り事業会社でマーケティング・ブランドマネジメントの仕事に就くことができた。
また、上記の仕事をするうえで必要な基礎をある程度築けたように思う。
これはpricingやsupply chainの理解を深めるみたいなハード面だけでなく、難しい局面でどう振舞うかみたいなソフト面で学んだことが今後きっと財産になるように思う。その一方でまだまだ勉強不足なことが沢山あるということもこのビジネススクール生活で気付けた。
そして、多くの業界を跨ぐグローバルネットワークを構築できた。
グローバルネットワークというと仰々しい感じもするけれど、まあ要するに世界中に友達が沢山できた、ということ。
わりと頻繁に「MBAってとった方がいい?」という質問を受けるのだけれど、アタシは「人による」と思う。
例えば、ただ知識を得たり自己啓発をしたいのだったら本を読めばいいし、
ファイナンスの基礎や交渉術を学びたいのならExecutive Educationみたいな短期のコースをとれば事足りると思う。
MBAを取得したからといって決してスーパーマン、スーパーウーマンになるわけではないし、まだまだ勉強不足なことが沢山あると気付かされる。
ただ、ビジネススクールに行ってMBAを取得したことで目の前にある沢山のドアが開いた。
個人的に、アタシが見出したMBAの価値は「opportunity」だった。
とはいえ、MBA採用のキャリアパスがリーダーシッププログラム(幹部養成コース)的なものを通して明確に描かれている企業もあれば、MBAの有無が昇進待遇面に殆ど影響のない企業もある。後者の場合は卒業後にビジネススクールで学んだことを活用できる環境を自ら作っていく必要があるように思う。
もしビジネススクールにおけるMBA取得を興味を持ち始めている方がいれば、まずいろいろな学校の在校生・卒業生にお話を聞くことをお勧めしたい。最初は漠然とした興味でも、いろいろな人の経験を聞くことによって自分の5年後10年後のビジョンや何故その為にMBAが必要なのかをより具体的に描けるようになるのではないかと思う。
というわけで引越しの準備があるので続きはまた今度。