映画「ある男」。このブログでも以前に紹介しましたが、 2022年秋に公開され宮崎でも上映していましたが、1ヶ月足らずで終わってしまい、とうとう観れずにいました。


それが先日、とあるフォロー先のブログでサブスク解禁の知らせを見て、昨夜、やっとAmazonプライムで鑑賞することが出来ました。



舞台は宮崎県の中央部架空の町とされていますが、儂の出身地である西都市であることが地元の人なら容易に想像できます。

但し、随所に西都市を匂わせる小道具が出てきますが、撮影当時はコロナ禍の影響で、ロケは山梨辺りで行われ、宮崎空港や宮崎駅なども含め宮崎ロケは全くなかったようです。


主な登場人物は、在日韓国人3世の弁護士役に妻夫木聡、バツイチ出戻りの依頼人役に安藤サクラ、そしてその夫役の窪田正孝。

物語は、安藤サクラが実家の宮崎に戻り、窪田正孝と出会うとこから始まります。

そして、数年後に不慮の事故で夫である窪田正孝が亡くなり、夫は全くの別人であることが判明し、物語が大きく動きだします。


離婚の際に世話になった弁護士として、妻夫木聡が安藤サクラに呼ばれ、窪田正孝の素性を調べる中、別人として生きていた窪田正孝の心境や在日韓国人弁護士である妻夫木聡の心境がオーバーラップして、深夜に1人で観るには見応えのある作品でした。(まぁ夜中にドンぱち派手な映画を観ると興奮して寝れなくなるので…😅)


この作品を観て、先日から現実逃避したいと思っていた自分と時折り重ねながら、まだまだ儂はやれる(軽傷だ)と実感した次第でした。



別人として生きるのも大変だと…😅


原作者は平野啓一郎。同小説の映画化で、その年の日本アカデミー賞8部門で最優秀賞に選ばれたようです。

前述の通り、全編を通して暗い重苦しい雰囲気が漂っており、爽やかバカ好青年役のイメージが強かった妻夫木聡の新境地が良かった。それに元々安藤サクラや窪田正孝は演技派でしたからね。


ところで、この物語は、原作者の平野啓一郎が創作のため宮崎を訪れた際に西都市内を散策中に「ビビビっと来た」そうですよ。ただ、小説には暗い街の表現があったため、あえて架空の街としたそうです。西都市のイメージダウンにならないよう配慮した結果なんでしょうね。


そんな訳で、お暇な方は是非ご覧ください。

まぁ儂的には映画じゃなくても2時間ドラマでもいい気はしましたけどね。