投票率が低かったのが気にかかるところです。前回より8%アップしたのですが、それでも32.77%。今年3月に実施された西宮市長選挙の投票率は41.28%。市長後継者対維新という構図に違和感を抱いたのでしょうか。

 75,253票対48,144票と大差は付きましたが、維新の強さは目を見張るものがあります。

 

「対話重視、実行力、誰一人取り残さない」という基本姿勢と政策を語った松本さんに対し、大原さんは、「知事給与20%カット、退職金ゼロ、尼崎生まれ尼崎育ち」を強調しましたが、ロープウェイを尼崎と万博に通すというような滑稽な政策を掲げたことで、政策力、実行力の無さが露呈しました。

それでも、今年7月に実施された参議院議員選挙尼崎選挙区比例得票数51,626票に近い数字を出しており、維新の強さが安定していることを裏付ける結果にもなりました。今年6月に報道された光本議員の政務活動費不正使用問題は、選挙結果に一定のマイナス影響を与えたのでしょうか。

 

松本陣営は、無所属で政党の推薦を受けませんでしたが、自民党が支持を表明し、緑の党、新社会党、立憲、共産党議員などが勝手連をつくり、公明は自主投票でしたが、事実上松本陣営を応援しました。

今後の松本市長の舵取りについては、市民と丁寧に対話しながら、投票に行っていない7割の市民の信頼を勝ち取ることが出来るのかどうか、問われるところです。