真のジャーナリスト | *

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↑『ゆきのひとつぶ』と読みます

礼。

『間違いだらけのクルマ選び』

『クルマ運転術』
などの著書や、
テレビでの独特のキャラクターで人気の
徳大寺氏が先日亡くなりました。

クルマ選びについては、
その歯に衣着せぬ物言いとその内容には賛否両論あったと思います。
でも、その中ににじみ出る車好き好き感丸出しの語りから、
車を見る視点として価格だけではなく
“質”を見る文化が作り上げられていったのも
これまた事実ではないかと思います。

もし、質を自分の目で見る文化がなかったら、
車市場がただの価格競争になって、
自動車業界の再編はもっと早かったかもしれませんし、
既になくなっている会社もあったかもしれません。
もちろん内容を鵜呑みにはできない部分もありましたが。。。

車を選べるほどではなかった私にとっては、
面白おかしく読むネタ本の域を脱しませんでしたが、
車以外の物の見方に知らず知らずのうちに
影響があったのではないかと思います。


一方で運転術については、
18歳で自動車運転免許を取って数年後、
初めて買った運転本がこの方の著書でした。

そこに書かれていたのは、
あの風貌や破天荒なイメージから遠くかけ離れた、

安全運転を大事にする姿勢、


安全をより高めるテクニック、

同乗者への配慮

一般的に“テクニック”とされながら
実は非常に危険な慣習、


そして何より、

「運動神経や反射神経に頼らない運転」

この本を読んで、
自分がいかに勘違いした運転をしていたかを反省し、
それからまともな運転をするようになりました。
(それまでの運転についてはここでは絶対に書けません。。。)


正直、銀縁メガネで七三分けの人がこういう本を書いたり
安全運転について説くよりも、

ちょっとコワモテで破天荒なオジサンが
安全運転について説く方がはるかに説得力があると思いました。

それと、「助手席には女性しか乗せない」と言われているこの方、
伝えてくれたのは、
「運転している本人が気持ちいい運転」あせる
ではなく、
「同乗者が気持ちよくなる運転」ラブラブ
のカッコよさだったのかなとも思いました。

運転を通じて
正しいイカせ方
を教えてくださったのかもしれません。

そのためには・・・

「ソープに行け!」パンチ!

いや、違いますから。。。
言ったのはこの方ではありませんから。
似てますが。。。


スキー界もこういう本当の意味での
ジャーナリズムのある方のお話に
目を通せる文化が確立してきたらいいのに。。。


書店で見る雑誌の薄っぺらさ丸出しのゲタ文字を見ると、
心許なさばかりを感じてしまうのは私だけでしょうか?

スキー雑誌が、
スキーヤーの見る目を育むような
気骨あるものになってほしいと思います。


礼。