宇宙、それは途方もなくデカイ
科学的にいえば200億光年という大きさで尚もインフレーション状態にある、それが
宇宙だ
漆黒のソラ、しかし何もない訳ではない。ありとあらゆるもので満ちている。
莫大な資源。莫大なエネルギー。
しかし、本当に溢れ返っているのは人類が宇宙開発の名の下に投棄し続けてきた
スペースデブリだ。つまりは宇宙に浮かぶゴミのことだ。これは宇宙空間にあるすべてのものを破壊しようとする。
秒速3~12kmという超高速の宇宙ごみは、たとえネジ一本であろうが大砲並みの威力へと姿を変える。そんな世界だが最近は回収するペースを上回るスペースデブリが日夜生まれている。
それもその筈だ。
今、この広大な空間・・・・・・・いや、莫大な資源をめぐり戦争が勃発していた。
それは、日本も例外ではなく「環太平洋連合」
そして、環太平洋通商軍事連合の名の下、軍事支援をも自衛軍は協力を惜しまないらしい。
「日本」
という国名ですらすでに形ばかりだということは国民の皆が承知の事実だったのだ。
第三話 お前は何者か?
暗い宇宙空間から瞬く無数の星星が見えていた。何気なく目を移すと横には珍しく神妙な顔をした高橋がいた。
「お前がそんな顔している時は、何か良くないことが起こる前触れだ。不吉な予感がビンビンするぜ」
おれは何も言わなかった。そんなこと言われても仕方がない。今回持ってきた荷だって特別な代物なのだから・・・・
それにこの顔は生まれつきの顔だ。俺にどうしろというのだろうか?
「それにしても、飽きないな宇宙ってヤツは・・・・」
この黒い深い漆黒のソラが何故か懐かしく思えるのは何故なのだろうか。
訓練生時代にもここへは来たことはある。でも、それよりもずっと以前から
「ここに」 いたような 不思議な感覚に捕らわれていた。
それはこの世界を愛しすぎているからなのだろうか。
いや、そんなことがあるはずはない。私はこの世界を心底憎み、妬み、
何よりも『奪い取りに』来たのだから
2030年6月、つくば研究学園都市
ここでの生活もだいぶ慣れた。 ・・・・・ そうじゃない もう飽きてきたのだ
「一体、いつになったらこんなところから離れられるんですか!」
気が付くといつの間にか教官の胸座につかみかかっていた。ところが周りの同年生
たちは驚きもとめようともしない
「またかよ・・・・いい加減にして欲しいな。俺たちはミッションスペシャリストを目指しているんじゃないぞ、ビルドスペシャリストだよビ・ル・ド・スペシャ・リ・ス・ト!」
同年生、同期隊員の平岡は私と同じぐらいこの宇宙開発団員の中でもエリートコースを進んでいる隊員の一人だ
胸座を摑まれた教官もこちらもなれたもので片手で投げ飛ばすように撥ね付けると
「おまえ、生もないな・・・・まいど毎度!、お前らの気持ちは分かる。だがな半人前のままで宇宙へと旅立たせるわけにはいかん。」
教官の高橋は最もな答え言う。だけど俺の気持ちはみんなとは違っていた。
「違う、俺はこんな丘から早く戻りたいんだ。はやく空に・・・・」
それは私からすると意外な事でも何でもなかった。でも、団員と教官からすれば
正常とは思えない、正気を逸した顔をしていたらしい
訓練施設 オルガ そこには俺の描いていた世界ではなかった。
生ぬるい仲良しごっこは私には必要なかったのだ。元、航空自衛隊出身のしかも第一次宇宙紛争を日本人で経験した極わずかな一人としては
~続く~