遠山の目付け【剣道用語】 | まずは、切り返し。

遠山の目付け【剣道用語】

剣道の場合、1ヵ所を集中してみることは良くないとされています。


ひとつの動き(や、その予測)に心をとらわれてしまうと、虚を突かれた動きや、自分の予測と違う動きに対応できなくなるからです。

(これを「止心」といいます。)


そこで、遠くの山を見るように、相手の全体を見ることを「遠山の目付け」と呼びます。


眼の動きから、相手の心の動きを察知しやすいことから、主に眼を中心に相手の全体を見ることがよいとされています。


反対に、眼の動きを読まれないように、相手の腰(帯)の辺りを見るという考えもあります。


以前、テレビで、全日本トップレベルの方の視線を解析していましたが、相手のほぼ右肩のあたりに視点が固定していて興味深かったです。



わたしは、視力が悪い頃は,目が見えないので、小手の動きを見ていましたが、まぁ、あまりほめられたことはないかな。出小手は打ちやすいんですけどね。


いずれにしろ、中心に見るところはありつつ、全体の様子を見ていくことが大切とされています。