立石城 | い~りんのなんとなくブログ

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カープとMAZDA,そしてちょっぴり園芸好きなおっさんが綴る,
全然おもしろくない日記です・・・。

今日は、大茶臼山の山頂にある『立石城跡』に行きました。



この立石城跡、「広島県中世城館遺跡総合調査報告書 第1集」によると、

「火山(標高488.3m)から南西に延びる丘陵先端に位置する。
 郭の構成は、最高所に1郭が確認できるのみで、その他は無線中継所の建設と遊歩道の整備のためかなり破壊されており、旧状を把握することは困難である。

と書いてあり、また、「日本城郭体系13」には、

武田氏の家臣・己斐豊後守入道宗端が居城していた。」

とあります。(略測図等はコチラ




では、行ってみます。


まずは、畑峠の登山口へ。

(登山口がある路肩に駐車)


ここが登山口です。


最初は急な坂を登りますが、


ほどなく緩やかな道になります。


“西区やまなみハイキングルート”の標識を横目に進んでいくと、


やがて大茶臼山の特徴であるアンテナ群が待ち構えています。


まずは、広島市消防局の中継局がありました。


次に現れたのが、


デジタルテレビの放送所です。



そうこうしているうちに、また建物が見えてきて、


この建物の手前が山頂です。


標高は413.0m。ここでの眺望はほんどありません。


三角点。



この建物は「己斐デジタル固定局」でして、平成20年に建設されたそうです。

ここが「広島県中世城館遺跡総合調査報告書 第1集」にある“最高所の1郭”になると思うのですが、「己斐デジタル固定局」の建設により跡形もありません。


おそらく、「広島県中世城館遺跡総合調査報告書 第1集」が発行された平成5年(1993年)頃には、もう少し郭らしい状態だったのではないでしょうか。




さて、「己斐デジタル固定局」を回り込む道がありますので、進みます。


すると、NTTの無線中継所が見え、アスファルトの道路(無線中継所管理用)と合流します。


アスファルトの道路を進んでいくと、


右手にガードレールが切れている所があり、


ここから己斐峠方面に続く道に入ります。

(ガードレール越え!)


左手には、NTTの無線中継所が聳え立っています。ここも郭等があったのでしょうか。


ガードレールを越え、目指すは展望岩!


道路の擁壁沿いを進んでいきます。


己斐峠方面と五月が丘団地方面への分岐点。展望岩は、左の己斐峠方面です。


分岐点にある標識。




そして、その先に見えてきたのが・・・、


展望岩です!ウヒョー!!


ここに立石城跡の説明板があります。この場所には櫓があったそうです。


左手にも立石城跡の表示があり、そこには平らに削られた岩があります。


そこからの眺望。少しモヤがかかっています。


まさしく人が一人通れるようになっています。



右手の大きな岩に上がってみました。先日行った柚木城山が見えます。


こちらは広島市街方面。展望岩からの眺望が抜群です。


下を見ると、大きな岩が続いているのがわかります。


ここにも平らに削られた岩があります。


その下は、さらに狭い通路になっています。



ここで一旦、展望岩がある岩石群の下まで下り、下から展望岩に向かって登ってみることにしました。


石畳となっています。城跡の雰囲気が出ています。


この辺りから岩が現れます。


祠のようになっているところ。


さらに石畳が続きます。


岩のトンネル。


ここは急坂となっており、ロープがかけられています。

この先は、枡形の門のように突き当たって右に曲がっています。


岩に挟まれた道は続きます。結構長い・・・。


岩石群を抜け、NTTの無線中継所が見えてきました。なかなか楽しめる!



岩の中には直線状に削られた溝や文字のようなものもありました。








『立石城』
・所在地:広島市西区己斐上
・別名:釈迦ヶ岳城、大茶臼山城、岩倉城

・現状:山林
・保存状況:一部壊
・立地:丘稜先端
規模:標高413m、比高284m
(「広島県中世城館遺跡総合調査報告書 第1集」、「日本城郭体系13」より)

(己斐古城跡から見た立石城跡)