今まで快調に飛ばしていた「真マジンガーZERO」ですが、先月あたりから『?』と思うシーンが。今月の連載を読んだところ、一気に悪い方向に舵が切られてしまっていて愕然としてしまいました。一体この連載に何が起こっているのか…ネタバレも含みますので、下の方で考えてみたいと思います。
先月違和感を感じたのは、マジンガー軍団の機体がそれぞれ大量に製作されていることでした。昨年TVで放映されていた駄作リメイクの最終回を思い出させて嫌な予感がしたのですが、このマンガの中のDr.ヘルとの戦いが、『世界大戦』的な物量戦だったので、これも必要悪なのかなと思っていました。どんなキャラでも粗乱製造されて大量に出てきた時点で魅力が大幅に低下するんだけど…という思いは一旦脇にどけておくことにしたのです。
しかし、今月号の連載を見て愕然としました。まず、一番安易な他の作品の売りのシーンを安易に真似すること。ビューナスAの頭部が串刺しにされているコマを見て、デビルマンを思い浮かべない人は少ないでしょう。
『これ知ってる』と読者に淡い優越感を抱かせて媚びたいのか、それとも自己満足か…どちらにしてもものすごく薄っぺらい描写が、まさかこの作品に出てくるとは…本当に残念です。
もうひとつが、なぜか甲児とDr.ヘルがケンカを始めたこと。ここまでくると、正直ポカーンと口をあける以外ありません。駄作リメイクの真似なのでしょうか…
あと、甲児にも時空を超える能力があると暗示させていること。今までのミネルバが輪廻を繰り返す狂言回しを担っているシンプルな構成がぶち壊しになり、なんでもありの状態になってしまいました。構成的には自由度が増したかもしれませんが.…
ここまで書いてきてピンとくる方もいらっしゃるかもしれません。そう、なぜかここに至ってあの世紀の駄作『真マジンガー』的な演出を取り入れてしまっているのです。編集サイドからの横やりなのか、その他の『大人の事情』なのかはわかりませんが…
このままのノリで進むなら、残念ながらもう手に取ることもないでしょう。次号でまたペースを取り戻してほしいものですが…嫌な気がします。
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