ブログネタ：子どもの頃から、全然変わってないところ
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もう６月。天候不順な今年でも、さすがに夏の気配が忍び寄っている。
日差しがどんどんきつくなり、快晴の日は刺すように素肌に降り注いでいる。
ここ数日より一段と暑い今日、甲児とさやかはプールで泳ぐ約束をしていたのだが･･･
Dr.ヘルの機械獣軍団はそんなことなどお構いなしに街を攻撃。
甲児とさやかはマジンガーZとダイアナンAを駆って飛び出していった。
激闘の末に機械獣を倒したマジンガーZは、倒れているダイアナンAを抱え起こす。
「大丈夫かい？さやかさん」
「ありがとう。平気よ」
機械獣爆発の際に至近距離で爆風を受けただけのダイアナンには、特に目立った外傷もない。
「よかったな。じゃあ帰ろうか」
歩き出すZの肩をダイアナンがつかむ。
「ねえ、まだ２時よ。ちょっと寄り道していかない？」
「寄り道？」
「そう。ついてきて」
Zの手を握ってダイアナンが誘導する。
「甲児くん、着いたわよ」
河口湖湖畔。さしもの観光地も平日の昼下がりで人影もまばらだ。
「着いたって･･･どういうことだい」
「今日はプールで泳ごうって約束してたでしょ？」
「ああ」
「こんなに暑いんだもの･･･ちょっと水につかっていかない？」
そう言うとスカーレットモビルで地上に降りるさやか。
「おい、待てよ。さやかさん！」
甲児もパイルダーで後を追う。
「ふーっ、いい気持ちね～」
ヘルメットを脱ぎ捨て、大きく伸びをするさやか。
「ああ、そうだな。風が気持ちいぜ」
「ねえ、泳ぎましょ」
「泳ぐって･･･水着持ってないぜ」
さやかの提案に驚く甲児。
「平気よ、甲児くんは男の子でしょ」
「さやかさんはどうなんだ？」
「じゃんじゃじゃ～ん♪」
にっこりと笑ってボスの口真似をして戦闘服を脱ぎ捨てるさやか。
純白のビキニをしっかりと着込んでいたのだ。
「備えあれば憂いなし、でしょ？」
ウィンクして笑う。
「･･･抜け目ないな･･･」
呆れ顔の甲児を残して水に入っていくさやか。
「こら、遅いぞ、甲児！」
両手で水をすくってバシャと甲児にかける。
「こらっ！なにするんだよ！」
びしょ濡れの戦闘服の上着を脱ぎ捨て、さやかを追う。
「鬼さんこちら～ 手のなる方へ～」
「おい！待てったら！」
童心に戻ってじゃれあう二人が光子力研究所に戻ってきたのは夜7時過ぎ。
食事の支度をして待っていた弓教授とみさとさんに怒られたのは言うまでもない。
【終わり】
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