マジンガー・ラヴァーズ 第3話（その1）

ブログネタ：秋を感じた瞬間 参加中

Pic by 綾本さん

肌寒い秋の夜。光子力研究所にバイクが滑り込んできた。
ボスたちと学校帰りにツーリングに出かけ、帰りが遅くなった甲児がそっと研究所の廊下を歩いている。
「ん？」
キッチンの前を通りかかる甲児の鼻を、いい匂いがくすぐる。
「……」
キッチンの扉をそっと開けると、そこには髪をポニーテールにアップし、腕まくりをしてなにやら鍋と格闘しているさやかの姿が。
ポニーテールの下の白いうなじにドキッと胸が高鳴る。

「さやかさん、どうしたんだい？こんな時間に」
時計の針は２２時をすでに回っている。
「あっ、おかえり。最近ちょっと料理にハマってるのは知ってるでしょ？」
「ああ」
「今日は金曜日で、明日学校は休みだから、じっくり時間をかけてビーフストロガノフ作ってるのよ」
「へー…」
さかの前で厚手の鍋が火にかけられている。
「さてと。じゃあ一晩弱火で煮込んで、と」
弱火にしてエプロンを取り、甲児を振り返るさやか。
「ちょっと作りすぎちゃったから…明日のお昼も夜も同じメニューよ」
にっこりと微笑む。
「全然問題ないぜ。楽しみだぜ」
「ふふっ。ありがと」
キッチンの電気を落として出ていく二人。

【続く】

ベーシックなデザイン、使いやすさが人気の楕円型☆ル・クルーゼ（ルクルーゼ）　ココットオー...


和牛を使ったぜいたくメニュー！ビーフストロガノフ


ポニーテール白書（1）