ジェラシー (Insipred by 綾本さん) その2 | ロボットヒロイン大好き!

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ロボットアニメに登場したヒロイン話を中心に、いろいろな事を書き散らかしていきたいと思います。

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その翌日の朝。水着姿の鉄也が波打ち際を裸足でランニングしている。
足腰のリハビリのため、毎日休まずに続けている習慣。
夕べのもやもやとした気分を追い払うため、この日はいつもの1.5倍の距離を走っていた。
「ふう・・・」
ゴールドコーストの日差しは、朝とはいえ厳しい。
全身汗だくの鉄也は木陰に腰を下ろし息を整える。
その時。
「!?」
氷のような冷たい感触が鉄也の頬に。ペットボトルだ。
見上げる鉄也の視線の先には、刺激的な姿のジュンが立っている。
「ジュン・・・」
「だめでしょ。無理したら。脱水症状になったらどうするの」
ミネラルウオーターのペットボトルを鉄也に手渡し、並んで座る。
「悪いな」
キャップを空け、喉に流し込む鉄也。


「いい天気。気持ちいい・・・」
優しい風が吹き抜けて、ジュンの黒髪を揺らす。
「ごめんね。昨日は・・・」
空を見上げながらジュンが呟く。
「えっ?」
「鉄也がさやかかさんのことばかり話すから・・・ちょっぴり妬けちゃった」
「・・・気にするな」
応える鉄也。
「楽しみだわ。わたしの新しいロボット・・・また鉄也と一緒に戦えるのね」
「ああ」
「すっと一緒よ。また・・・」
「そうだ」
勇気を振り絞って、ジュンの肩に腕を回し抱き寄せる。
驚いたそぶりもなく、自然にもたれかかるジュン。
そして・・・
遅すぎるファーストキスを交す二人を燦々と輝く太陽だけが見つめていた。


【END】



グレートマジンガー VOL.4


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