スーパーロボットパイロットコレクション 第2弾 炎ジュン 完成品フィギュア《発売済・取り寄せ品》
『マリンミサイルっ!』
触手が粉々になり、ミネルバは解放された。
「---甲児くん?」
『あたしもいるわよ』
「ジュンさん!」
『さやかさん、マリンスペイザーにつかまれ!ジュンさん、海獣は俺らで引き受ける。一刻も早くひかるさんを--ダイアナンを頼む!』
「わかったわ、サブマリン、GO!」
サブマリンを追いかけ、もう1体のドラゴノザウルスが追いかけようとする。
「---させるかっ!行くぜさやかさん」
『OK!』
マリンスペイザーのホバーに捕まり、ミネルバは水を得た魚のように動き回った。
「光子力ビームっ!」
ドラゴノザウルスは目をつぶされ、動きを止めた。
『さやかさん、コイツは切り刻めば切り刻むだけ数が増える。俺がマリンカッターで切り刻むから、片っ端からブレストファイアーで焼き尽くしてくれ』
「了解。いいわよ、甲児くん」
『よぉし、じゃあ行くぜ』
マリンスペイザーがもがいてるドラゴノザウルスに突進していった。
「マリンカッター!」
カッターがドラゴノザウルスの身体を細かく刻んでいく。
マリンスペイザーの駆動力を利用しながらミネルバは飛び散る海獣の肉片をブレストファイアーと光子力ビームで焼き尽くした。
その時もう1体のドラゴノザウルスがマリンスペイザーに触手を伸ばしてきた。
『甲児くん、後ろっ!』
「あいよっ」
マリンスペイザーはひらっと反転し海獣をやり過ごした。
「マリンミサイルっ!」
ミサイルが命中し、海獣の身体が半分吹っ飛んだ。
しかし残りの身体が再生しようとうごめいている。
「やぁーっ!」
ミネルバがマリンスペイザーを飛び越し、ブレードで残りの身体を粉々に切り刻んだ。
『マリンビーム!』
今度はそのバラバラになった身体を甲児が焼き尽くした。
最後の触手が燃え尽き、燃えかすとなって海底に沈んでいった。
『やったな・・・さやかさん』
「ふぅ・・・助かったわ、甲児くん。博士、ドラゴノザウルス撃破しました」
モニターに映るさやかは、甲児と野中に最高の笑顔を見せた。
任務をやり遂げたさやかの表情は美しかった。
甲児は一瞬その表情に見とれ、返事を返すのが遅れた。
だがすぐに気を取り直し、呟いた。
『んん、---ひかるさんは、無事だろうか・・・』
マリンスペイザーとミネルバは、静まりかえった水の中で海底を見下ろした。