対決!さやか対女機械獣(前編) | ロボットヒロイン大好き!

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ロボットアニメに登場したヒロイン話を中心に、いろいろな事を書き散らかしていきたいと思います。

karen


Pic by AONさん



「いってきまーす!」

晴れた朝。甲児が勢いよくバイクで飛び出していく。

「最近甲児くん毎朝ウキウキしてるわね。何かいいことあったのかしら?」

「アニキのクラスに絶世の美少女がでん転校してきたんだって」

シローがこたえる。

「絶世の美女ですって?」

「そう。アニキだけじゃなくてボスも彼女にメロメロなんだって」

「まあ・・・あっきれた」

そうは言うものの心中穏やかではないさやか。

日曜日。研究所にボスたちがやってきた。ボスのバイクの後ろに見知らぬ少女が座っている。クリームイエローのワンピースに身を包んだツインテールの少女。

「彼女ね・・・」

コントロールタワーから様子を眺めていたさやかは、彼女がシローの言っていた『絶世の美少女』であると確信した。

「兜!いくぜ!」

「おう!」

飛び出していく甲児。ボスの隣にバイクを横付け。

「可憐ちゃん、こっちのほうが乗り心地いいいぜ」

自分の後ろのシートを指差す甲児。

「うーん・・・・じゃあお言葉に甘えて・・・エイッ!」

ひらりと甲児のバイクに飛び移り、甲児の腰にしっかりとつかまる。

「じゃあ行くぜ!」

遊園地に向けて出発する甲児たち。

「ふん、なにさ!デレデレしちゃって!」

コントロールタワーでやきもきするさやか。

森の中を疾走する甲児たちのバイク。その前に突如鉄仮面軍団のヘルカーが現れた。

「!」

「兜、まずいぜ・・・」

「そうだな・・・」

Uターンして戻ろうとする甲児たち。その前にもまたヘルカーが。絶体絶命のピンチ。

「ハハハハハ・・・まんまと罠にかかったな、兜甲児」

あしゅら男爵が現れた。可憐はバイクから飛び降り、あしゅらに駆け寄る。

「よくやったぞ、機械獣カレンα1よ」

『光子力研究所の諸君・・・』

突然研究所のモニターに映るあしゅら男爵。

『これを見るがいい』

画面が十字架に磔にされた甲児たちを映し出す。

「甲児くん!ボス!」

『兜甲児たちはわれわれが捕らえた。機械獣カレンα1のおかげでな』

あしゅら男爵の隣に立つ可憐の姿が映る。

「カレンα1ですって!?

『いまから15分後に兜甲児たちの処刑を行う。楽しみにしているんだな・・ハハハハハ・・・』

通信は途絶えた。

「彼女があしゅらの手先だったなんて・・・」

驚きを隠せないさやか。

「さやか。甲児くんたちを頼む」

「わかってるわ、お父様。ダイアナンAを出撃させます!」

「うむ、頼んだぞ」

「任せといて。甲児くんたちを救出に向かいます!」

駆け出すさやか。



【続く】