第7話・戦闘不能!急げ、ダイアナンA(前編) | ロボットヒロイン大好き!

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光子力研究所。前回の戦闘で大ダメージを受けたダイアナンの修理が急ピッチで進められている。

「どう?さやかさん」

「うーん・・・思った以上にダメージがひどくて・・・」

貫通していた腹部など、表面的なダメージの修理はすでに完了しているのだが、過負荷によるエンジンの調整手間取っていた。

「ずっとムチャな乗り方してきたから・・・」

「さやかさん、ちょうどいい機会じゃない。ゆっくりオーバーホールしてね。戦闘獣が攻めてきたってビューナスがいれば平気よ」

「ジュンさん、ありがとう」



ミケーネ地下帝国。ガミア侯爵と地獄大元帥が会話を交わしている。

「残念だったな、ガミア。あと一息だったな」

「ええ・・・しかしあれだけのダメージを受けたダイアナンAはしばらく出てこれないはず。地獄大元帥、今のうちに光子力研究所を」

「敵はビューナスAただ一人というわけか・・・面白い。ガミア、お前の無念、晴らしてやるぞ」

「頼んだわよ」



光子力研究所に近付く2体の戦闘獣。モニタースクリーンに映るのはミイラと生首という奇怪な姿をしたマミレスとサイコベアーだ。

「さやかさん、出撃するわ!かるーくやっつけてくるから心配しないで」

「ジュンさん、気をつけて!」

手を振り、出撃していくジュン。

「ビューナスA、ゴー!」

「クインスター、イン!」

「ビューナスウィング!」

大空に飛び立っていくビューナス。

(・・・大丈夫かしら・・・)

見送るさやかは嫌な予感がしていた・・・



「いたわ。戦闘獣さん、残念だけどここから先へは進ませないわ。スカーレットビーム!」

かわしたマミレスは巨大な鎌をブーメランのようにビューナスに投げつける。

「はっ!」

避けるビューナス。そこへ髪を針のように飛ばし、攻撃するサイコベアー。

「あたるもんですか!」

難なく回避し、着地するビューナス。マミレスも着地。お互いの様子をうかがいながらにらみ合うビューナスと戦闘獣たち。マミレスが何かを指差す。

「なに?」

その指の方向にはなんと巨大な十字架が。

「あっきれた。もしかして、あそこにビューナスを磔にしようっていうの?」

笑い飛ばすジュン。

「返り討ちにしてあげるわ!ビューナスミサイル!」

胸から発射されたミサイルがマミレスの鎌を粉々に砕く。マミレスに接近しようとするビューナスの目の前に割り込んでくるサイコベアー。その眼から妖しい光線が発射される!

「ああーっ!」

光線を浴び、気絶してしまうジュン。力なく倒れるビューナス。

マミレスはビューナスを抱えあげ、巨大な十字架に磔にする。



「ハハハ・・・よくやった、マミレス、サイコベアーよ」

地獄大将軍は光子力研究所回線をつなぐ。

「見ろ、弓さやか」

光子力研究所に大きく映し出される磔になったビューナスの痛々しい姿。

「ジュンさん!」

「今からビューナスAと炎ジュンの処刑を行う。助けにこないのか?」

「・・・くっ・・・」

「仲間を見捨てるとは情けない奴だ。まあよい。そこでゆっくり見物していろ」

通信が途絶えた。

「ダイアナンはまだ出れないの!?」

修理の状況を確認するさやか。

「あと5分です!」

返事が返ってくる。

(ジュンさん、あと5分よ。頑張って!ダイアナンが行くまで・・・)



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