この写真、破棄しといて。
お父さんにみられたら…
シミができている普通の
おばあちゃんの顔をした
母の写真。
お父さんは、私の事
綺麗な人やと勘違いしてるから！笑
と、ウインクした。
あれから、１０年、
歯が抜けて笑顔もあれ以上に
おばあちゃんになった母。
お母さん、
お父さんは
綺麗なお母さんが好きだと
思っていたでしょう？
お母さんが綺麗だから
好きだと思っていたでしょう？
そりゃ、誰だって美しいものに
こころ惹かれるけど、
お父さんの愛は
そんなもんじゃなかったよ。
一番しんどくて、
引き受けたくないような、
汚いものも引き受けてくれたよ。
それは、
お母さんだったからだよ。
バカにされたくない、
いつも師匠として
綺麗で賢くいなければならない…
たくさんの思い込みを
真実として、
母は突っ走ってきたけど、
でも、みんな本当は
それさえも知っていて
その上で、おっしょさん！と
慕ってくれていたんだと
最近は、わかる。
お母さんは、
いつもいつも
愛されていたよ。
あったかくて、
でも男前で、弱者の味方。
電車でカバンを怖い人に
切られても、
大きな瞳で睨みつけてたそうだ（笑）
そんな無謀なところが
あっても。
ハッタリかませる
気の強さは、私も
受け継いでるかな（笑）
お母さんが、自然でいてくれることが、娘は何よりも嬉しい。
お母さんが、自分を愛して
楽しそうにしてくれることが、
娘は嬉しい。
あれ？
その逆なのかもしれないね。
私が癒されたのかもしれない。
みんなみんな、繋がっている。
そんな小さな理由で、
私たちは、愛されているんじゃない。
そんなすぐに壊れてしまうような
想いで抱きしめられてるわけじゃない。
本当に本当に、強く強く
あなたは心底愛されている。
あなたが、真実
この人生を愛しているように。
