絆は、色んな結び目で出来ている。
釣り宿を営んでいた私の実家では、
祖父が色んなテグスの結び方を
お客様にレクチャーしていた。
絶対に取れないように、
けれども、魚に負担かけないように。
おじいちゃんが結んだテグスは
なんともいえない絶妙な強さと
そして、必要なときには魚をさっと開放できる
そんな不思議な結び目だった。
おじいちゃんは、その昔
手作りの紙芝居を作って
島中を回っていた。
薬売りだったおじいちゃんは
クリエイティブに旅することはお手の物。
孫の私にも、
薬売りの道中に
たぬきに化かされた話や、
歌を歌って最前線を免れた戦時中の話など
面白おかしく聞かせてくれた。
そんな話に架空の話を乗せて、
祖父は紙芝居を作っていた。
ちょっと年配の方はいつも、
「にたさんの(仁太郎)紙芝居、
楽しかったなあ。
全部手作りで、脚色もにたさん。
時間になると、急いで急いで集合したよ。
いぞぎすぎて、牛の糞の肥料を運ぶ人とぶつかって
○○まみれで聞いたこともあるで!」
なんて、教えてくれた。
無料で子供たちを喜ばせていた祖父を
祖母はこう揶揄した。
「隣のアホに使われる」 笑
でも、島の人たちは
「神様みたいな人や」って、言ってくれた。
隣のアホに使われるドアホなのか、
神様みたいなのかは、よくわからない。
でも、私のおじいちゃんは、
損得ではなく、自分の心の赴くままに
とても楽しんでいた。
楽しんで、とっても長生きして、
ある朝、いきなり逝ってしまった。
絆の結びなおし、
という言葉を聞いたことがある。
故郷は、あなたを愛しているよ!と、教えてくれたエイミーさん。
故郷と和解が出来るって、予想以上の癒しであることを確信している。
実は、それまで・・・
さっき書いたような
色んなエピソードも、
めっちゃ忘れてた。
これまで、人間関係の
絆を結びなおすということばかりを考えてきた。
しかし、この世で結ぶ絆とは
あらゆるものと結ぶ気がする。
例えば、場所や、モノ。
このパソコンだって、今の家だって
よくよく考えると、
あ、あの事件があって
あの感情があって、こうやってこうなってたどり着いている。
それこそ、
わらしべ長者のような事を、
実は、
自然に、
私たちはやっている。
引き寄せの法則と表現するならば
それは、万有引力のように
すべてに働いている、とは先日の遠山さんの台詞。
だから、ある部分が癒され
きっちりと、自分と和合すると
不思議と、
現在も変わってしまうのは、
今考えると、当然のこと。
私の場合は、故郷に対してのネガティブな思いが
本当に、違った土地に行っても
様々なことを邪魔していたように思う。
愛しているからこそ、正視できない。
痛すぎて、向き合うことができなかったところを
ふと、現れたエイミーさんや、仲間達が
「愛されてるやん」と、何もかもを吹っ飛ばしてしまった。
そして、改めて
じいちゃんの生き方を思いだした。
隣のアホに使われ(てるように見え)ても(笑)、
それが自分とつながっていさえすれば
間違いない。
誰が、
なんと、
言おうとも!
♪
♪
いや、逆に、そこにしか
本当に自分らしい豊かさと満足と
そして、瑞々しい歓喜とつながる鉱脈はないのだと、
仲間達が教えてくれた。
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