ハッピー・アクシデント | ☆みかっちの「しあわせ感性を高める♡」ブログ☆

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人生のどんなシーンをも、十分乗り越えられる生命力。
あなたには備わっている!
生命力こそがすべての難問解決の秘訣♡


帰りにバスに乗ろうと思って財布を見ると

大変な事に気づいた。


万札しかない!!


バスの運転手さんは、総じてお釣りを持っていない・・・。

その事を知っている故に、ショックも大きく

歩いて帰ろうかなあ、とトボトボ足を進め始めたその時


台風満月 あ、あまりにも寒い夜風が・・・。


意を決してバス停まで戻り、

運ちゃんに話すセリフを練習し始めた私。


  「バスカードのお釣りありますか?」

  「明日、二、二回分払いますから!(満面の笑み)」


何だか、どれも上手くいきそうもなく(涙)

でも、寒さには耐えられず

時刻通りに来たバスに乗り込んだ。


乗客をかきわけ、運転手さんの隣にピタリ。


「あの・・・。」

「発車します、おつかまりください。」


動き出したバス。

次の停留所まで待つ。


タイミングを待って

「あの、バスカードありますか?」

「はい。おいくらですか?」

「あの~お釣りありますか?」

「ああ・・・すみません、今切らしてます。」


無言になったまま、またバスは発車した。

「すみません、実は万札しかなくて。」

エンジンにかき消されて、この声も運転手さんに届かないままに

私の降りる停留所に到着。


もう一度、運転手さんに声をかけようと息を吸ったその時


「あの・・・両替しましょうか?」


振り向くと、まだ20歳ほどの若い女性がにっこり笑って立っていた。

「一万円札、私、両替できます。」


「え~!いいんですか?助かります~!」

「いいえ、今日お給料日だったので・・・。ピン札ですけど(笑)」


本当に出来たてホヤホヤなお札を10枚、さっと差し出してくれた。

びっくりした~!


「ありがとう!!」


私が、あわてて1000円札をさらに両替し、料金を入れようとすると

運転手さんが

「よかったです!ゆっくりでいいですよ。」とにっこり。


それでもバスを長い時間止めている焦りから、

なかなかどうして、てこずる私。


「ゆっくりでいいわよ。」

「大丈夫だよ。」

他のお客さんも苦笑いで声をかけてくれた。


ようやく運賃を払ってバスを降りた。

バスは、ゆっくりと発車した。


「おやすみなさい、さようなら!」

若い女性は、赤いホッペをしながら

笑顔のままで目の前のマンションに入って行った。


一人残された寒い夜空の下、バス停で

何とも言えないあったかい気持ちに包まれた。


一人で歩いて帰っていたら

きっと、こんな暖かい気持ちにならなかっただろう。


「バスに乗ってたら、きっと運転手さんに嫌な顔されてたわ。よかった。」

ひょっとしたらそう思いながら、

自分にそう言い聞かせながら帰っていたかもしれない。


最近、いろんな事がオンラインになっているような

そんな気がしている。

色々あるけれど

最善の道を選べているような

そんな不思議な感覚がある。


きっと、どの道を選んでも

自分を満足させながら人は進むのだろう。


だからこそ、自分の気持ちを大切に

誰かに迷惑かも?ってちょっぴり心配になったとしても

一度、自分に正直に進んでみればいい。


その時アクシデントは、ハッピーアクシデントラブラブに変わる。

そんな気がした今夜。


財布の中のピン札を、一枚、貯金用の封筒に入れた。