娘と真剣に向き合うことを決めた。
大きな決断。
その時に走馬灯のように思い出された。
母からの 「美香ちゃん、お母さん今新横浜!」 という電話。
「心機一転、引越ししよう!」
そう、東京で、学業に行き詰っていた私のために
母が、引越しの手続きのために、旅館を一週間休んで上京してくれたこと。
まだ家財道具もストーブもない部屋で
さんまさんの番組を見ながら、二人でコンビニのおにぎりを食べたこと。
学部が肌に合わなくて、女子大生の就職難、氷河期真っ最中。
就職も決まらない。 失恋はするわ。 体は壊すわ。
そんな私に会うのも、きっと怖かっただろう。
母は、どんな気持ちで新幹線に乗って、横浜に降り立ったんだろう。
親として、娘が娘らしくあるためにはどんなことでもする。
体を張って、自分の分身を守ろうとするのはやっぱり親だから。
子供を持って、初めて親の心を知る。
誰かを愛して、初めて愛されていたことを知る。
自分の人生を生きてこそ、周りの人を生かすことができる。
そう信じて、大阪へ行きます!