先日のセミナーで名刺交換させていただいた「なっちゃん」の名刺には、猫が微笑んでいます!
娘と一緒に「可愛いね~~!」と眺めていたその時
「ねえお母さん、人間ってなんで笑えるの???」と真顔で聞かれました。
「(しばし沈黙)・・・・なんでだろうね~・・・」
高等動物だから?・・・・・・・・・・・・
・・・・・・時間は経過し(笑)
夕方、お友達からきたメールの中にこんなエピソードが載っていました。
クラスの生徒の一人に体の弱い男の子がいました。
その子の母親はいつも息子の事が心配で、ある日先生に相談に行ったそうです。
母親「先生、いつも心配なのですが、うちの子は大丈夫なんでしょうか?」
先生「そうですね・・・。先日、クラスの皆で野球をしたのですが、その時の話をしましょうか。」
と、先生は語り始めました。
その日、生徒がグラウンドで野球をしていたのを、私は、教室の窓からずっと眺めていました。
みんな楽しそうにしていましたが、息子さんは外野の外野を守っていたのです(=球拾い)。
でも、なかなか球は飛んでこず、結局最後まで一度もボールを触る事はありませんでした。
また、バッターボックスに立つどころか、バットにも触れてなかったと思います。
そしてチャイムが鳴って皆が教室に帰ってくると・・・
私に向かって
「先生、俺ヒット打ったんだよ!」とか
「僕はあの子を三振にしたんだよ!」とか
「僕は盗塁したよ!」など何人もの生徒が楽しそうに言ってきました。
しかし、一人だけ皆とは違う事を言う子がいたんです。
その子は何と言ったと思います?
その子は・・・
「先生!○○君がすごいヒットを打ったよ!
○○君があの子を三振にとったんだよ!
○○君は、足が速くて盗塁成功したんだよ!」と。
満面の笑みを浮かべながら、楽しそうに言ってきたんです。
・・・私は本当にビックリしました。
それがあなたの息子さんです。
お母さん。あなたの、息子さんはとても心の優しい生徒ですよ!素晴らしい生徒ですよ!
お母さんは泣き崩れ、心優しい息子の姿を知って安心されたそうです。
私はどこかで、何かで他人に勝りその他人よりも勝った部分でしか成功できない
または、役に立たない・・・と思いこんでいました。
しかしその考え方で行くと、この時の男の子のシチュエーションでは「いいとこなし」です(笑)。
澤谷先生が「勝他」という考え方では、実は幸福とは逆方向に向かってしまうとお話されていました。
きっと、この男の子にも「勝他」の気持ちはあると思いました。
自分がいいプレーをして勝ちたいに決まっている。
でも、この時の男の子の心は「恕」。相手の心を我が心とする、という境涯ですよね。
凄いな~素敵だな・・・と思いました。
そして、その人にしか出来ない役割は、そこに端を発するのではないかなと思いました。
その時に思ったんですよ。
思い出し笑いや、吹き出し笑いなど、色んな笑いはあると思うけど
人間が笑う時、その笑顔を見ているのは目の前の人。自分には見えません。
人は、一つは目の前の人、他人の為に笑うんじゃないかなって。
「恕」という心があるからじゃないかなと。
あっ、娘もう寝てる(笑)