MNOPから富田翔さんを入れてスタートしたMNOP+S

その第3弾『旅立ちの門』ゲネプロを観劇




このMNOPのN担当であり、シリーズを通して作・演出をしているのが今回取り上げる萩原成哉容疑者(36)である。


彼の容疑は主に二つ。

『説明台詞取り扱い法違反』と『作品上過失致死罪』である。


この2つの容疑について、詳しく見ていく。


本官は発足当初からMNOPと関わらせて頂いているが、実は本編を見るのは『始まりの箱』以来。

『門』シリーズでは初である。



随分と久しぶりに彼の作品を拝見する事になった。

その為か、この作品を観た時に
「なんて不親切な作品だろう」
と感じた。


勘違いしないで頂きたいのだが、この場合の「不親切」とはマイナスの意味を含むものでは無い。



『ドラゴンボール』という漫画を知っているだろうか


鳥山明氏による大人気漫画であるが
漫画等の作品への深い造詣から様々な作品の解説を行っている岡田斗司夫氏曰く、この漫画が今日に存在する全てのバトル漫画に多大な影響を及ぼし、鳥山氏をかの手塚治虫に並び「漫画の神」と称される程の作家と言わしめた理由として
 
絵の上手さはもちろんの事、「漫画の上手さ」が挙げられるという。


「漫画の上手さ」とは、台詞や文字での説明ではなく
絵で説明する。
今何が起こっているのかを、必要最小限の台詞だけで、絵や構図のみで表現する力を表した表現である。



何故この話を持ち出したのかと言うと

萩原氏の脚本、演出はまさにこの「漫画が上手い」を演劇に置き換えたものだと感じたからである。

「脚本が上手い」「演出が上手い」そのどちらも正解ではあるがしっくりこない。

脚本を読んだだけではこの作品を他の人が真似る事は不可能だし、
この演出技法を他の作品で真似たところで上手くいかないだろう。

総合して、萩原氏は「演劇が上手い」と表現するのが適切ではないかと思う。


脚本上に書かれていない芝居
台詞に乗らないストーリー
言葉には表せない雰囲気


演劇を見慣れていない人が初見で
これが分かるのだろうか?

と思わせるような不親切さがあった。

そう、不親切なのだ。


全てを説明しない

しかし、表現している。


「ちゃんと見れば分かるでしょう?」と言わんばかりに。



これの何が意地悪かって

この作品、朗読劇なんだよ…………


朗読劇というのは普通、その場の状況や登場人物たちの感情、場面設定などできるだけ分かりやすくお客様に伝えるため

出来るだけ台詞で全てを表現しようとする



しかし、この作品は

説明しなければならない具体的な情報を芝居で表現し

抽象的な表現を台詞にのせる



なぜこれで作品として成立しているのか、全く謎である。それでいて惹き込まれる。

とてもじゃないが真似出来る気がしない。


そういう意味でやはり萩原氏は
「演劇が上手い」と表現せざるを得ないと改めて感じたのである。

本来必要と思える最低限の説明台詞すら省略してしまう所業。これは明らかに前述の『説明台詞取り扱い法違反』に該当するだろう。




その上で彼の特筆すべきは

誰でも泣ける作品を作ることが出来る


という事である。


一見客を選ぶような演出をしておきながら彼はしかし、とんでもないデフォルト力の持ち主でもある。

ハイコンテクストな演出、芝居

それら全てをフル活用しながらも

ストーリーを、万人が理解できるような作品に仕上げているのである。


「わかる人には分かる」作品から「万人が共感できる」物語へと昇華した結果、観客を涙の渦に強制的に引きずり込むのである。


ただデフォルメされた作品であればここまで観客を魅了することもない。
ただ上手い演劇をしただけではここまで観客に感動は与えられない。

このどちらもハイレベルで行っているせいで、観客は涙を流さざるを得ないのである。


これはともすれば死者さえ出しかねない危険な行為である。


故に、萩原容疑者を『作品上過失致死罪』として立件する。



さて、これまで散々萩原容疑者についての言及を行ってきたが

あくまで彼は主犯。首謀者である。

彼の指示により実際に犯行を行った実行犯がいる。


鵜飼主水容疑者、富田翔容疑者、高崎翔太容疑者、野口真緒容疑者、とんちゃん、他数名スタッフ


彼らの所業については別途資料を参照の上、厳格な審議を行いたい。