もっとサスペンスっぽいのかと思ったら、いろんな優しさに溢れていてよかった。
私はもうジャックみたいに世界を見ることはできないけれど、子供の頃、初めて見たものや経験することに対してどんな気持ちになっていたんだろう、とすごく気になった。
その頃の記憶がもうないとしても、あんなふうにひとつひとつ、ちゃんとわくわくしたり疑問に思ったり、時には怯えたりしながら生きていきたいなぁと思った。
ママが同級生の写真を見て「もし普通の人生を送っていたら」と
考えてしまう場面が切なかった。
本当は自分も不安定になるのに、
それでも子供を支えて育てていかなければいかないなんて、どれだけ大変だろう。
だから、彼女が一人きりじゃなくて本当によかった。
おじいちゃんおばあちゃんの優しさが心にしみた。