ふとしたことから、勤め先の前社長のことを思い出しました。

研究所に勤務して初めての夏のこと。
当時、実験室もオフィスも非常に冷房がきつく、夏でも室温が20℃前後になっていました。
そのため私は冷房病を発症、低体温と慢性的な食欲不振に悩まされ、1,2か月の間に8キロも激やせしてしまったのです。

7月末に開催された会社のビアパーティーに社長がいらっしゃいました。
私は入社式のときに「新入社員代表スピーチ」をさせて頂いたので、顔を覚えていて下さっていたようで
ニコニコと近づいてこう話しかけてくれました。

「お久しぶりですね。社長のS井です。」

いくら入社以来会っていなくても社長の顔と名前くらいさすがに覚えているのですが・・あせる
偉そうにしない姿勢にものすごく好感を持ちましたアップ

配属先のことなど一言二言話をしたところで社長が心配そうな顔で切り出しました。

「ところであなた、去年から随分とお痩せになったようだけど・・・忙しいのですか?上司は誰?」

そこで思い切って冷房病を煩っていることを話すと、

「えっ!?それは大変申し訳無いことをいたしました。許して下さい。」
と、頭を下げられた
のです。

一兆円企業(当時)の社長に頭を下げられてしまった入社2年目の私は、当然、戸惑いました。
だって、研究所の過剰冷房に関して社長に何ら責任はないですから。
どう答えていいか分からずオロオロしている私に対して社長はこう続けました。

「会社に来ることで従業員が体調を崩すなど、決してあってはならないことです。
私は社長就任前に研究所にいた時代もあり、フロアによっては冷房がかなり強いとは感じていたのに、それによって健康を害する可能性まで考えが及ばず何も対策を取らなかった。
本当に申し訳ない。少し時間がかかるかもしれませんが、必ず何とかします。
社長は私です。任せてください。


今まで冷暖房は全館一括管理だったのですが、
翌年には、各フロア数カ所にon/off と風量調整ができるスイッチが付きましたきらきら!!

もちろんそれは私のためという訳ではなく、事業所の環境衛生委員会などからの働きかけも当然あったのだろうと思いますが、
社長はちゃんと約束を守って下さったんだなあ、と、心にじーんときたものです。


自分にほんの少しでも責任を感じたら、きちんと認めて謝罪するという高潔さ。
相手への礼を尽くした言葉。
過去から学び、直ちに改善を約束する誠実さ。

私の子供達も、これらをきちんと身につけた人になって欲しい。
まずは「ごめんなさい」をきちんと言える子に育てようと思います。


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