谷川俊太郎の「すこやかに おだやかに しなやかに」

の中から2つの詩を写します。


『愛が消える』


あいつが私を悲しませる

あいつが私を傷つける

あいつが私を打ちのめす

あいつが私を不幸にする


あいつのせいにしていると

私はあいつに閉じこめられる


私がだれかを憎むとき

私は私を憎んでいる

だれかがあなたをうらむとき

だれかは世界をうらんでいる


憎むほど憎しみはふくらんでいく

うらむほど愛はきえていく





『すこやかに』


生きるのは喜び

生きるのは愛

憎み憎まれる

人々のあいだに生きても


すこやかに生きよう

たとえ苦しみのうちにあっても


勝者は知らずに憎しみの種をまき

敗者を苦しませる

勝ち負けにこだわるとき

喜びは苦しみへと病んでいく


すこやかに満ち足りて

とらわれぬこころが宝



3年間苦しみました。

心が折れてみずから命をたとうとしました。

でも死にきれませんでした。

負けるが勝ち

恩を仇で返された形となりましたがもう手放します。

もうおわりにします

すこやかに生きたいから


好きなように生きなさい