わかっている。
もう駄目だってことくらい
わかっている。
ミッキーが大好きだった。
恋人になれるなんて、信じられなかった。
でも、恋人じゃなかった。
私は、タイミングが良かっただけで
愛されていた訳じゃなかった。
恋人ではなかった。
ミイさんは
ミッキーに愛されている。
他のメンバーにも好かれていて
チャンミンさんにも愛されている。
私が欲しかった場所を、手に入れた人。
・・・・・大嫌い。
ミイさんなんか、大っ嫌いよ!
昨日の私は、間違っていない。
ミイさんなんか、苦しめばいいんだ。
![音符](https://emoji.ameba.jp/img/user/mi/mikan0318/63389.gif)
![音符](https://emoji.ameba.jp/img/user/mi/mikan0318/63389.gif)
ジュンスさん?
『こんにちは、デンワしてもいいですか?』
電話って、なんで?
![十六分音符](https://emoji.ameba.jp/img/user/yu/yukineko-altemis/922334.gif)
![音符](https://emoji.ameba.jp/img/user/yu/yukineko-altemis/922347.gif)
![八分音符](https://emoji.ameba.jp/img/user/yu/yukineko-altemis/922316.gif)
![八分音符](https://emoji.ameba.jp/img/user/yu/yukineko-altemis/922316.gif)
![音符](https://emoji.ameba.jp/img/user/yu/yukineko-altemis/922350.gif)
![三十二分音符](https://emoji.ameba.jp/img/user/yu/yukineko-altemis/922335.gif)
![八分音符](https://emoji.ameba.jp/img/user/yu/yukineko-altemis/922316.gif)
電話・・・
ジュンスさんからなんですけど・・・・
「・・・・はい」
「ミニーちゃんですか?」
「はい」
「メールみてくれましたか?」
「はい。まだ返事してませんけど・・・」
「まてなくてデンワしちゃいました」
「なんでしょうか?」
「いま、かんこくにいますね?
これからあいましょう」
ああ、そうか。
きっとミッキーから聞いたのね。
全部、聞いたの?
なんでジュンスさんが、私に?
ここは韓国で
どこに行けばいいのか
どうすればいいのかわからなかったから
ジュンスさんと会うことにした。
「こんなとこで、ごめんね」
私たちが居るのは
Everything というカラオケルーム。
ジュンスさん達の事務所が経営しているのよね?
「このフロアぜんぶ、かしきり」
だって・・・。
すごいな。
「あのですね、ぜんぶききました」
「・・・やっぱり」
「ユチョンね、くるしんでます」
「説教なら、聞きたくありません」
「ちがうちがう!
えーっと、どう言えばいいですかねえ・・・」
ジュンスさんは日本語を探しているようだった。
「ぼくは、ミニーちゃんがしんぱいです」
私を心配ですって?
ミイさんじゃなくて?
「そんなの、嘘でしょ」
「どうして、ぼくがうそ言いますか?」
「私、みんなを騙しました・・・」
「うん、はなして」
ジュンスさんの「話して」
という言葉が、私の口から
誰にも言えなかった言葉を吐き出させた。
話す人がいなかった。
誰にも話せなくて
誰も聞いてくれなかった。
「それから・・・?」
ジュンスさんは、どんどんどんどん
私の心にこびりついていた言葉を剥がした。
気がつくと、私は汗だくだった。
「ぼくの知っているきみは・・・
あかるくって、クッキーをやくのがうまくて
だれもかたづけないゴミをひろったり
つかれている人がいたら、アメやしっぷをあげたり
ミイっちゃのシワになったうわぎに
アイロンかけたりする女の子です」
「・・・・・・」
「ミニーちゃん、ほんとうは
ミイっちゃのことだいすきでしょ?
だから、くるしかったよね・・・?」
私を見てくれている人がいた。
私が、本当はミイさんを大好きだってことを
気づいている人がいた。
ミイさんは優しくて、本当のお姉さんのように思えた。
最後に2人で飲んだ時の私の言葉は
私の本音だった。
だから、苦しかった。
泣きたいときは 泣けばいいから
ねえ むりはしないで
なみだかれたら えがおがひらく
ほら もうわらってる
とまどうのは みらいがあるから
まぶしさにまけない ゆうきがほしい
Every day and night with you
ちいさなきみのてを にぎりしめるから
Every dar,every night,everywhere
つながるかんしょくを ずっとたしかめよう
いま ものがたりは Bigin
Bigin 私、その歌好き・・・・。
「ぼく、これからたくさん
デンワとメールとしゃしんをおくります。
ミニーちゃんのケイタイを
ぼくでいっぱいにします」
ジュンスさんは私を抱きしめて
泣き過ぎて上手く呼吸ができない私の背中を
トントンと叩いてくれた。
「ふぇっ・・・ジュ、ジュ、ジ」
「ジュンス、だよ」
「ズンスさぁん」
「ジュンスだってば!」
私の携帯は、これからジュンスさんでいっぱいになるなら
あの画像は
消去しよう
写真はお借りしました。
ありがとうございます。