ごきげんよう、百合喫茶Le Lis(ルリス)です。
当グループでは百合をコンセプトとしたカフェを不定期に開催しております。
第二回開催決定!2019年12月1日(日)池袋にて開催いたします。
第二回開催は聖ルリス病院を舞台に「社会人百合」をお届けいたします。
ご予約は終了しましたが、当日席のご用意がございますので、お時間のある方は是非各枠開始時間に会場までお越しくださいませ。
本日は昼休みの瑞美鈴のお話です。
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忙しかった内科も小児科も無事に午前の部が終わり、瑞美鈴も昼休憩に入る。
食堂に行くと新人のナースや、ほかの医師たちがチラチラと窓側を見ては話しに花を咲かせていた。首を傾げて視線を向けると翡翠がスマホを片手にため息をついている。
「翡翠先生、どうかなさったんです?」
こっそりと近づいたつもりもないのだが、彼女は驚いてこちらを振り返る。
「ああ、なんや。瑞美鈴さんか」
「なんだとはご挨拶ですね。珍しくこちらにいらっしゃるから注目の的になってますよ?」
クスクスと笑う瑞美鈴の言葉に周囲を見回す彼女だが、周囲を見回すともう一度ため息をついて食事のトレーを手にした。
「全然気ぃ付かんかったわ。ありがとう」
空いた片手でもう一度スマホの画面を見ると、ひらひらと手を振って行ってしまった。
翡翠を見送ると、瑞美鈴も食事を済ませて、書類を確認しながらココアを淹れた。
午前の部の片づけが終わったのかあんずと司がトレーをもってやってきた。
「瑞美鈴さん、お疲れ様です!」
瑞美鈴に気が付いたあんずが笑顔で手を振ると、瑞美鈴が手招きし、二人は向かいに腰掛ける。
「お疲れ様、二人とも。午前は忙しかったね」
「そうなんですよ、ちょうど午前中はインフルエンザの予防注射だったので…今年も忙しくなりそうですね」
難しい顔をしてランチを食べるあんずに、司は目を白黒させる。
「え、そんなにインフルエンザの時期やば…大変なんですか?」
「そうだよー。こっちも移らないようにしっかり予防しないとね…」
毎年恒例の日々を思い出して瑞美鈴も肩を落とす。
「今度除菌グッズ分けてあげるよ。本当に大変だから…」
慌てた様子の司に声をかけると、瑞美鈴も書類をまとめて席を立った。
「お疲れ様。午後も頑張ろうね」
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続きのお話はまた今度。
それではまた、ごきげんよう