ごきげんよう、百合喫茶Le Lis(ルリス)です。

 

当グループでは百合をコンセプトとしたカフェを不定期に開催しております。

第二回開催決定!2019年12月1日(日)池袋にて開催いたします。

第二回開催は聖ルリス病院を舞台に「社会人百合」をお届けいたします。

ご予約は終了しましたが、当日席のご用意がございますので、お時間のある方は是非各枠開始時間に会場までお越しくださいませ。

 

本日も翡翠サイドのお話です。

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社員証につけた小さなぬいぐるみを見て、もうすぐ記念日だという事を思い出す。

―― 2年くらい前になるのだろうか。お互いの家を行き来するのが当たり前になってきた頃、ちょうど家の更新が近づいていたあんずに一緒に住まないか提案をしてみた。少し考えていた彼女だが、笑顔で了承してくれた。少し心細そうな、でも彼女らしいふんわりとした笑顔だった。

春は近くの公園で彼女の愛犬と共にお花見をして、夏は一緒にアイスクリームを作ってみたりした。秋にはテーマパークで遊んで、冬はペットも入れる温泉へ行った。一年はあっという間で、今までの彼女とは夜景が見えるレストランでデートとかもしたけれど、あんずとは家でDVDを見たりお互いの小さな家族を大切にしながら穏やかな時間を過ごしていた。

「ねぇ翡翠さん、これあげるね」
「くれるの?ありがとう」
あんずから渡された小さな包みを開けると動物のストラップが入っていた。
ニコニコと笑う彼女が「可愛いでしょ!」とおそろいのストラップを自分に向けた。
翌日、社員証にストラップをつけると小児科で会ったあんずが気づいて嬉しそうに笑った。

そろそろ2年か…今年は自分のほうが何か用意しようかと考えていると更衣室の時計が12時を差しているのに気が付き慌ててスマートフォンを見たが、電源が落ちて真っ黒の画面に自分が写っていた。
(急いで帰らないと…)
スマートフォンを鞄に仕舞うとロッカーを施錠して家路を急いだ。
 

 

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続きのお話はまた今度。

 

それではまた、ごきげんようおすましスワンまじかるクラウン乙女のトキメキ