ごきげんよう、百合喫茶Le Lis(ルリス)です。

 

当グループでは百合をコンセプトとしたカフェを不定期に開催しております。

第二回開催決定!2019年12月1日(日)池袋にて開催いたします。

第二回開催は聖ルリス病院を舞台に「社会人百合」をお届けいたします。

 

本日は翡翠のお話。14話の更新です。

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午前のオペも終わり着替えて外科フロアに戻ろうとすると、階段で研修医に呼び止められた。
翡翠は時計をチラリと見るが聞かれた質問にひとつずつ丁寧に答えていく。
(レポートの締切は週末って言ってたのに、大丈夫なんかな?)
ふと研修医の顔をみると、片目が赤くなっている。
「なあ、目ぇ擦った」
「あ、えっと、そうなんです。逆さまつげなのか、時々痛くて・・・」
「ちょっと見してみ」
そう言って上を向かせ目を見ると抜けたまつげが目の際にとどまっていた。
「はい、取れたで」
「わー翡翠先生ありがとうございます!助かりました~」
違和感が残っているのか目を気にしながらも嬉しそうにお礼を口にする。
「大丈夫なら良かった。ほな頑張りや~。」
「はいっ!ありがとうございます!」
小走りで階段をあがっていく彼女を見送って、翡翠も休憩に入った。


デスクに戻ると、椿のメモと共に朝忘れてきたお弁当が届けられていた。
「お、助かる!さすが!!今から買いに行ってもごはん系残ってへんしなー。」
嬉しそうにお弁当をあけて、丁寧に手を合わせて食べ始めた。

「あ~翡翠先生いいなぁ!手作りですか?」
「そやねん、ええやろ」
にっと笑って見せ、残り少ない休憩時間を気にしつつ食事と次のオペの書類の確認を行った。

 

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違う角度から見ると違う真実がある。

勘違いしたあんずのことをまだ知らない翡翠。

あんずの作ったお弁当を嬉しそうにいただきます。

 

続きのお話はまた今度。

 

それではまた、ごきげんようおすましスワンまじかるクラウン乙女のトキメキ