テレグラム.EriQmapJapanより、Eriさんのサブスタック.ニュースレター『聖書の神々』(後半)No.2(最終回)を共有させて頂きます。




2. ビグリーノ:問題は、しばしば考古学者の意見がドグマ (根拠なく決めつけた意見)になってしまうことです。 ハンコック:そうなんです、おかしいんですよ…科学にドグマの入り込む余地があってはいけないはずなのに。

「『聖書の神々』グラハム・ハンコック/マウロ・ビグリーノ対談」(2023/04/07) 



ここをクリックすると日本語字幕動画をご覧いただけます👇



9:56


ビグリーノ:あなたの、あのTVシリーズについてお聞きしたいのですが。




ハンコック:「古代の黙示録」のことですか?


ビグリーノ:はい、「古代の黙示録」です。わたしのマウロ・ビグリーノ公式チャンネルのリスナーさんたちが、直接ご本人から、あなたの非凡な経験について聞くことができるようにしたいので…。



ハンコック:この番組は、確かに画期的なことでした。わたしは、議論を巻き起こす情報を発信しているので、可能な限り強く主張したいと思っています。800ページもあって脚注が2,000個もあるような本ならいいのですが、テレビ番組では、説得力のある主張をするのは難しいんです。特に、わたしが最もお伝えしたいエジプトでの撮影が禁止されている場合はなおさらです。各エピソードで言いたいことを30分以内に伝えなければなりません。そのため、すべてを非常に迅速に進めなければなりません。この番組を制作する最大のメリットは、莫大な数の人々に届けられるということです。


ビグリーノ:数百万人規模ですね。 


ハンコック:いえ、数千万人という規模ですよ。 わたしがやりたかったのは、 “誰かの考え”を伝えることではありません。考古学者たちは「過去についてこう考えるべきだ」と言います。でも、わたしの計画は、過去に起きた、通常では考えられないことについての疑問を、人々が持つように促すことです。


ビグリーノ:基礎を作るのですね。 


ハンコック:そうです。これは、教科書の歴史では説明できないような部分です。考古学者たちは、わたしがこのシリーズで彼らに冷たかったと不満を漏らしました。なぜなら、彼らの説を入れなかったからです…まあ、少しは入れたつもりだったんですけどね。


しかし、わたしが言いたいのは「考古学が、過去についてのすべての考え方を完全に支配している」ということです。幼稚園に行き始めた瞬間から、人は、過去について何かを学び始めるのですが、子どもたちが学んでいることは、主流考古学のフィルターを通したものであり、学校でも大学でも、歴史や先史の教育はすべて、“事実”ではなく、考古学者の“意見”に基づいているのです。考古学者たちは、彼らの研究に異論を唱えるような番組に、わたしを招待してくれることもありません。



ビグリーノ:そりゃそうでしょうね。


ハンコック:だからわたしは、このシリーズを作ることで、考古学者の意見が優位を占める説に対抗するものを提供しようと考えていました。考古学は物理学とは違います。物理学はハード・サイエンスですが、考古学はハード・サイエンスではありません。過去にさかのぼればさかのぼるほど、考古学はごく少数の遺物の解釈に基づいています。なので、考古学にあるのは、あくまで学者集団の意見であって、多くの事実がそこに存在しているわけではありません。だから、ネットフリックスのTVシリーズで、そういう状況をもっと広く知ってもらえたらと思ったんです。


13:46


「考古学は科学である」という主張は、とても薄っぺらいもので、考古学は科学と呼ぶに値しないと思います。でも、他の科学的な試みにも、ある特定の見解が、 “物事の在りかた”として確立される傾向があります。しかし、科学の歴史は、確固たる観念など存在しないことを、わたしたちにはっきりと示しています。


考え方は絶えず変化し、昨日のドグマは、明日はもうゴミになってしまい、もう聞く必要はなくなるのです。科学者はなぜ、そこからもっと学ばないのか理解できません…ハード・サイエンスでさえ、断定は暫定的なものでしかないのに。わたしたちはアイデアを提供し、複雑な問題を調査しています。しかし、わたしたちが提供するものは、必ずしも事実というわけではなく、単なる通過点なのです。これこそが、考古学者のあるべき姿だと思います。



ビグリーノ:しかし、多くの場合、考古学者たちは、自分たちが持っている “真実”を問われることを嫌がります。


ハンコック:多くの考古学者が「ハンコックのTVシリーズをなぜ許可したのか?」とさえ言ってくるのですが「これのどこが悪いのか?」と聞いても、彼らは反論ができません…つまり、とにかく「私たちは考古学者だから正しくて、ハンコックはすべて間違っている」と言いたいのです。これでは議論のしようがありません。これは、我々の社会が抱えている問題の表れです。ある分野の専門家だと自称する人たちが、その分野を支配しすぎるあまり、現実を歪めてしまうのです。それが、わたしたちの歴史を理解する上で起こっていることなのだと思います。


だからこそわたしは、このシリーズを作る機会をわたしに与え、地球の歴史について、大衆に問題提起する機会を与えてくれたネットフリックスに感謝しています。そしてもちろん、世界の歴史における基本は、あなたが翻訳している聖書です。聖書こそが、大きな役割を果たす基本的な文書なのです。


ビグリーノ:はい。興味深いのは、聖書があなたの理論を裏付けているということです。聖書は、ある小さな部族について書かれた歴史書の一つに過ぎません。


ハンコック:その通りです。 


ビグリーノ:ヘブライ人全体ですらなく、ヤコブ一族だけなんです。でもいずれにせよ、聖書の内容は、あなたの説を裏付けています。



ハンコック:どうしてですか? なぜ聖書が、わたしの理論を裏付けるのでしょうか?


ビグリーノ:それは、聖書が、当時の人類よりも絶対的に優れた技術を持つエロヒムについて、明確に語っているからです。なので、議論の余地はありません…ただし彼らは独断的ですが。



ハンコック:つまり、聖書は高度な技術を持っていた民族とそうでない民族との間のコミュニケーションの記録なのですね? 


ビグリーノ:そうです。数年前、正教会の大主教がわたしに言いました。「マウロ、わたしたちは友人だから、わたしがあなたに同意していることはわかっているでしょう?でも、教会のシステムがわたしを許さないから、それを認めるわけにはいかないんだ」


ハンコック:たしかに、ローマ・カトリック教会というものは、文字通り、人を殺すシステムでした。 



ビグリーノ:はい。弾丸が送られてきたこともありますよ。 


ハンコック:そうなんですか?


ビグリーノ:何年も前のことですが…。 


ハンコック:どんな風に?


ビグリーノ:軍事用の銃弾でした。


ハンコック:脅迫されたのですか?


ビグリーノ:そうです。封筒の中に入れられていました。わたしはイタリア、ドイツ、フランス、ポルトガル、クロアチア、そしてスイスで、300回ほど講演会を開いていたのですが「もしお前が講演会を続けるのなら、お前かお前の家族を殺す」と。まあ…結局は何も起こりませんでしたが。 


ハンコック:脅されたんですか?ジョルダーノ・ブルーノ(天動説が主流の時代に地動説を唱えてローマ教会に処刑された修道士)の時代みたいじゃないですか。


ビグリーノ:まあでも、幸いなことに、そこまで酷い時代ではないと思いますよ。


ハンコック:そうですが、教会が人々を拷問しながら焼いていた時代は、比較的最近のことです。


ビグリーノ:ええ、もちろんそうです。


ハンコック:わたしはこの件に関して、教会に多くの偽善があると思います。わたしは、特に1519年から1521年にかけての、スペインによるメキシコ征服に注目しています。残忍な最悪の殺人者であった西欧のスペイン人たちは「アステカ人の人身御供 (ひとみごくう)を目の当たりにして恐怖を感じた」と主張しましたが、しかし、 “仲間の人間を火あぶりにすることが人身御供の行為である”と考えることができた者は一人もいませんでした。彼らは、自分たちが神だと信じるも存在のために、仲間を生け贄にしていたのです。


ビグリーノ:間違いありません。しかし、ヤハウェ自身も、子供の人身御供を求めたのです。



ハンコック:それは知りませんでした…もっとその話を聞かせてください。


ビグリーノ:エレミヤ書には「ヤハウェの要求により、人身御供の必要性を付け加えた」と書かれています。人々は、ヤハウェの命令に従いたかったのです。



ハンコック:もちろん、ヤハウェがイサクを殺すように指示したケースもありましたよね?


ビグリーノ:ああ、イサク...そう、その話もありましたね。


ハンコック:「ヤハウェはイサクに息子を生け贄に捧げるように指示し、土壇場で考えを変えた」という話です。


ビグリーノ:はい。ヤハウェは、アブラハムの運命を試したかっただけだったのですが、アブラハムはそれを受け入れました...そうするのが当然だと思っていたからです。



ハンコック:はい。


ビグリーノ:そして、アブラハムが息子を生け贄に捧げようとしたのを見たヤハウェは、それを止めるために、ヘブライ語でマラクと呼ばれる天使を遣わしました。このようなことは普通におこなわれていました。



ハンコック:とても残酷で不愉快 なことですね。


ビグリーノ:はい、本当に残酷です。ヤハウェは絶対に批判を受け入れないのです。だから、彼は絶対に愛の神ではありえません。


ハンコック:違いますね。


ビグリーノ:彼は戦争の神です...そうとしか考えられません。まあもちろん、神でもありませんが。



ハンコック:戦争をする存在ってとこでしょうか?


ビグリーノ:そんなとこでしょうね。


ハンコック:はい、戦争を上手く使う人間ですね。もしあなたの聖書解釈が広く受け入れられたら、聖書への信仰は完全に破壊されるでしょう?


ビグリーノ:はい。ここで重要なのは、講演会でわたしがいつも言うことです:「神が存在しないとは言いません。わたしは神について知りませんが、単に "聖書には霊的な神は存在しない"と言っているだけです」存在するのはエロヒムです。聖書はエロヒムの一柱であるヤハウェと、ある一族との関係の歴史です。



ハンコック:ヤハウェにとって、他の人たちはどうでもよかったんですね?


ビグリーノ:はい、彼にとって他の人は存在しないも同然です。聖書には「服従したくないなら皆殺しだ!」といったようなことばかりが書かれていますし。


ハンコック:なるほど。このような影響力のある書物の翻訳を正しくすることは、本当に重要です。そしてわたしは、この記録に修正を加える仕事をしているあなたを評価し、尊敬しています。そういえば、英語の翻訳本が出るとお聞きしましたが?


ビグリーノ:エリザベート、いつ出版でしたっけ?...来月です。


ハンコック:来月なんですね。タイトルは?


エリザベート:「ゴッズ・イン・ザ・バイブル」です。


ビグリーノ:「ゴッズ・イン・ザ・バイブル」です。



ハンコック:「聖書の中の神々」ということですね。


(END)


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