絶望的な高校生活は改めてお伝えするとして
とりあえず部活入りました。
「強さ」で選べず「ある」だけで決めたので
あまり期待してませんでしたが
それでもいっちょ前に
フルートは争奪戦になります。
しかも今回は定員3人の枠に
経験者がしぶとく4人残る展開に。
つったって、
ま「○○中でフルートやってました」
当時、この辺で母校の吹奏楽部の名前を出すと
だいたい通じます。
通じなかったら畳み掛けるだけです。
ま「A組で金賞獲ってます」
全然大した実績じゃないけど、
ここの高校程度なら十分な材料です。
他の3人がどんどん萎縮していきます。
と言っても、そのうちの一人はこの人ですが。
フルートなら負ける気はしません
その場を取り仕切る先輩も
「コイツ絶対引かないな」
と思ったのか、
フルートに関係ない先輩まで説得に来ます。
先輩1「私も中学で木管だったけど今トランペットで・・・」
先輩2「私はクラからユーフォーだけど・・・」
ま「私はそういうレベルでやってきてないんで」
ま「楽器もハンドメイド(←セミなのは内緒)の上位機種持ってるんで、他の楽器買って転向とか無理です」
でも、こんなんじゃ引かないのが
うちの高校の人種。笑
「納得して決められるように」
と、意地でも「話し合い」を主張する先輩。
強豪校でもないくせにいい加減にしろよー
と、ここで我慢も限界に。
ま「今すぐ吹かせて下さい。
他の3人が私より上手かったら
納得して降りて退部します。
負ける気はしませんけど。」
当然、周りの全てが凍りつきます。
見かねた先輩の一人が打開を試みました。
先輩3「さすがにテスト、ていうのは
プレッシャーもショックも大きいし・・・」
ま「そんなにどーしてもフルートやりたかったら、今すぐ楽器持って私に立ち向かって来るべきじゃないですか?それもしない上に、私より吹けなかったとしたら、こんなに譲らないでいるのは許せません。
到底、納得できません。」
この時の空気は語るまでもありませんが、
そんなもの読んだ上で踏み倒します
しかし、母校の人種がね。
私なんて異物混入型、極めて稀なだけで、
標準がお山の大将みたいなもんです。
挫折を味わった事がない人も少なくありません。
気が強い、負けず嫌い、プライド高い。
(なんだかんだいい人も多かったけど)
結局オーディションはさせてもらえず、
もはや威圧のみで
ジャンケンを制する形になりましたが、
どうにかフルートの座を死守しました。
しかし、割と数日のうちに、
この件は心の底から反省する事になります。
別の楽器に行った1人と、
例の塾で怖かった隣の中学の人。
震え上がらせてしまったフルートの先輩。
この後の絶望的な高校生活の
支えとなる人たちとの出会いでした。
つづく