白い街並みに消えてく吐息。小さな近所の公園のベンチに腰を掛ける。私はまた青白く綺麗に輝いている空を見上げる。
最低気温は氷点下零度。最高気温は恐らく十度も行かないほどの、とても寒い日。鼻は真っ赤になり耳もそれなりに痛い。だけど、今は春でまだ四月の上旬。
去年までは家族団欒で花見をしていたが、今年はどうだろう。寒くて外に出たものじゃない。
弟は寒いからを理由にして家に引きこもり、両親は仕事に入り浸っている。猫でさえも私を構ってはくれない。
こうなると彼氏というものがとても恋しくなる。が、一度も異性にときめいたことがなく、恋人なんて程遠いものだと信じていた純粋な私。今とてつもなく後悔している。
先程までしっとりした雰囲気はどこぞやか、私の心の中はどんより黒い雲に覆われた。
くそう。何で恋の一つくらいしなかったんだ。そこそこ外見はいいし、中身もそれなりにいいはず。男子から言い寄られたことは数回もないけど、でも、男友達なら沢山いる。はずなのに異性にときめいたことがないって論外ではないか。
「あああああああああああ彼氏ほしぃいいいいいいいいいいいいいいい」
なんて叫んでみたりもするけど、この異常気象で家から飛び出す物好きなんてこの世にはいるとは思うが、この小さな町内にはいるはずもない。
しょうがないから家でゲームでもして休日を過ごそう。そう思い立った。
公園から家までは然程遠くない。けれど寒いし何だか心も寂しいし足早に家路を辿る。じっくりと景色をみる余裕なんてなくしてしまった。
「ただいまー」
こげ茶色のブーツを脱いで家にあがる。コートに雪が積もっていて鬱陶しい。けど掃うのもなんだか面倒くさいのでそのままにしておく。直に溶けるし。ただコートの中に染みるだけだし。
弟が自分の部屋でぴこぴことゲームをしている。私は退屈だったので其の儘乗り込んだ。すると、弟は入った途端、私をにらめつけた。「入ってくるな」という信号を送っている。
怒らせたら相当怖いので、仕方ないので自分の部屋へと向かう。コートを青色のハンガーにかけ、帽子と手袋を所定の場所に置く。部屋の扉を開けると、暖房をつけていなかったのでとても寒い。
すぐさまリモコンを取り出し暖房を起動させる。ウィーンという不気味な機械音の後に暖かな空気が流れ込んでくる。
其の空気は私を夢の世界へと誘い込んだ。
飽きた。
この後はきっとあれですよ、なんかなるんですよ。
なんで日本は異常気象引き起こしたのかーとかなんとか。
面倒くさいし飽きたから終わらせる