注意こちらの記事はかりんとうの最期までの様子を綴っています。苦しそうにしている姿や出血跡の画像がありますので、苦手なかたはご遠慮ください。見る見ないは全て自己責任です。私は押しつけてもいません。勘違いなさいませんように。




ひめうずらの寿命って、どれくらいのものなのだろう?


かりんとうの体調が悪くなってから 時々気になっていたこと。


今までも、気にしていなかったわけではないけれど。


『寿命』というものが、身近な存在になっているのかもしれないと思い始めたのが6月に入ってからのことだったと記憶しています。


ひめうずらの寿命について検索をしてみると、個体差があると書かれていながらも3年から4年とか。

産卵をする女の子の寿命はとても短いということ。


かりんとうは、一度も卵を産んだことがありませんでした。

それは、ある程度の発情を抑えて、体重もあまり変動させないように気をつけて産ませないように気をつけていたから。


だから、きっと長生きしてくれるものだと思ってもいました。


呼吸が乱れるようになって、でもお腹に悪いモノは無いということが13日にわかって。


これが老いるということなのだろうか?と。


もしかしたら、寿命というものが近づいているということなのだろうか?と 思うようになっていました。


そうだとしたら、その日が来るまで この子が穏やかに過ごせるように。


一日でも長く穏やかに過ごせるように。と。


寿命かもしれないこの状況を、受け入れてもいました。


だから。

14日のお昼から動けない時間が増えて、ずっと呼吸が乱れるようになってからは最期を看取るつもりでそばにいました。

大丈夫だよ。って。ママいるからね。って。


たぶん、もう、長くないとわかっていたから。



でも、かりんちゃんの落ち着かない様子を見て、やっぱりお家のほうが安心できるかな?と思ってお家に帰らせて。



少ししてから、血便が出ました。


えっ??ってなって。かりんちゃん、、なにこれ?って。どうして血便が出るの??って。

苦しそうにしながら、2回血便が出ました。

血便というより、血の塊です。

なるべく歩かせないようにと、すぐに通院用のケースを用意してその中にかりんちゃんを入れ、ケースごとお家の中に入れました。


私がいると、きっと無理をさせてしまう。

そう思って部屋から出て、かりんちゃんの様子はカメラから見ることにしました。

レントゲンに映らないようなものがお腹に溜まっていたのかも?

うずくまりながらも、仲間の呼び鳴きには返事をします。一生懸命にお水を飲みます。


ごはんも食べようと休み休みお皿まで近づいていきます。

たまらず近くにごはんをパラパラしてあげようと部屋に入ると、すぐに私がいることに気づいて倒れかかっていた身体を起こしてなんでもない顔をしようとするのです。

立ち上がり、平気そうに振る舞うかりんとうの姿を見て、そんな体力が残っているのなら、病院へ連れて行こうと。きっとなんとかなるんじゃないかと。


仲間の呼び鳴きに返事ができるならまだ生きようと思っているはずだと。


出血は続いていました。でも、血の色が薄くなっているものもあって。

これは病院へかりんちゃんを預けて帰宅後に撮影したものです。ところどころ血が薄いものがあるのがわかります。


もし、これが溜まっていたモノだったとして、それが身体のなかから出たのなら、回復するかもしれない。


もしかしたら病院へ向かう途中で生き絶えてしまうかもしれないという心配もありました。


そう思いながらも、きっと大丈夫だと 変な自信がありました。


病院へ向かう車内では、たくさん話しかけて、仲間たちの鳴き声の入っている動画を再生して かりんとうに聞こえるようにしておきました。

ケースからは、仲間たちと一緒になってお喋りしているような かりんとうのいつもの鳴き声が聞こえてきます。私の呼ぶ声にも返事をします。時々ツンツンごはんを食べている音も。


かりんとう。ごめんね。痛いね、苦しいね。きっと良くなるからね。大丈夫だよ。


病院へ着いて、先生に事情を話してケース内を見てもらったら、その出血の多さに驚かれました。


どうしてこんなことになってしまったのか、、

お腹も張っていなかったのに。。

食欲は?朝からの様子を聞かれました。

今朝の身体チェック時に、はじめておしりが汚れていたこと。でも、おしりの穴はキレイだったこと。

ごはんは普通に食べて完食していたこと。

みんなの呼び鳴きには返事をしていること。それは血が出てからもできていること。

お昼過ぎからうずくまるようになったこと。

はじめと2回目に出た血便は、便というよりも血の塊のようだったこと。病院へ持参するつもりで用意しておきましたが、忘れてしまったため写真を見せました。


一体何がどうなっているのかわからないまま、ちょっとこれは…もう難しいかも…ううん…もう、難しいです。と。


この状態でできることは何かありますか?

選択肢はいくつありますか?


できることがあるのならば、お願いしたいです。

本当は、家に居させたい。

仲間のそばに居させたい。

でも、かりんちゃんは、生きようとしているんです。お水も飲んでごはんも食べられています。仲間の呼び鳴きにも返事をしています。

だから、もしかしたら。と思って連れてきました。


私は、ダメかもしれなくても、できることがまだあるうちは入院させたいです。

元気になったかりんとうを連れて帰りたいです。


先生は、数時間…一晩もつかどうか。酸素入れてあげれば呼吸は楽にはなるだろうけど、この呼吸の乱れは貧血からもきているはずだから…

どこまでできるかわからない。それこそ何もできないかもしれない。

呼吸が落ち着いて、注射なり処置ができて出血が止まってくれればね…まずは3、4日までいけるかどうか。ただ、申し訳ないけど、正直厳しいです。。でも、できることをやってみます。やれるだけのことをやってみます。

と、私の話を聞いて仰ってくれました。


もしかしたら、死に目に会えないかもしれないことも、最期をひとりで迎えさせてしまうかもしれないことも、すべて承知でお願いしました。


それが14日のこと。

この日は、午前中に大福の健康診断で病院へ来ていました。午後にも病院へ来ることになるなんて思ってもいませんでした。


15日は、病院からの連絡もなく過ぎました。ブログでの応援コメントが、心強かったです。


16日の9:05

病院から電話がかかってきました。


かりんとうちゃんなんですが…もう今にも呼吸が止まりそうです。これから来られますか?と。


すぐに向かいます。


病院へ向かう運転中も、ずっとかりんとうに話しかけていました。きっと、届いていると思って。

がんばったね。えらかったね。…ママを責めているかい?ごめんね。ひとりにしてしまって。ごめんね。かりんちゃん。大丈夫だよ。かりんとう、今ママ行くからね。大丈夫だからね。かりんちゃん、かりんちゃん。大好きだよ。おうちに帰ろうね。すぐに迎えに行くからね。みんなのところに帰ろうね。大福も、きなちゃんもあられもみんな、待っているからね。


病院へ到着したのが9:33


かりんちゃん、ひとりで旅立っていました。

かりんとうの最期には間に合いませんでした。


今、奥でスタッフがキレイにしていますから少しお待ちくださいね。と、言われ その間にかりんとうが入っていたケースを見せてくれながら先生から入院中の様子について話がありました。


昨日はね、昨日は本当に元気だったんですよ。ごはんも全部食べられて。ホラ、ここにね、午後にも入れておいたんですけどね、今もうここにごはんないでしょう?夜もちゃんと食べられていて。昨日はね、とことこ歩いたりもできていて、呼吸も安定していたんです。これだったら回復してくれそうだな。って思っていたんです。

でも今朝にはうずくまっちゃっていて、処置をしようと準備をしているうちに呼吸も止まっちゃいそうなくらいにまでなってしまって。

(昨日の)あのまま上がってくれれば良かったんですけどね…どうにも…出血が止まってくれなかった。

でもね、このケースの中を見てもらうとわかると思うんですが、こことここに普通のうんちがあるでしょう?いくつか普通のうんちが出てる。これね、出血場所はたぶんお腹のほうからじゃないからだと思うんです。

卵管のほうからの出血だったんじゃないかなーって…

ただね…こればっかりは開いてみても原因がどこだったのかは、ちょっとわからないと思います。(レントゲンにも映らなかったから)それくらい見つけられない場所からの出血のものだと思います…ただ、はっきりとしたことは言えないんですけど。

かりんとうちゃんね…本当に頑張っていましたよ。まだ若いですものね…


もっと長生きさせたかった…です。力及ばず…申し訳ないです。


『もっと長生きさせたかった』という言葉を聞いて、先生も同じ気持ちでいてくれたのだろうと。


最後までありがとうございました。お世話になりました。本当に無理なお願いをしてしまいすみませんでした。きいてくれて、ありがとうございました。



かりんとうは、生きるために最期まで諦めていなかった。

前日は、酸素室でいつも通りの生活を送れていたこと。

それがわかっただけで、ここに連れてきたのは間違いじゃなかったと。



ただ、出血が止まらなかっただけ。


きっと、卵材とか悪いモノが溜まっていたとかではなく、臓器そのものからの出血だったんだと思います。

それは防ぎようのないものだったんだと思います。


寿命というものなのでしょう。


産卵を抑えられていても、このようなことがあるということを知っていてほしいと思い、記事にしました。



かりんとうは、かりんとうらしく。

最期の最期までかりんとう自身を生き抜きました。

お家に帰ってきたかりんちゃんは、すやすや眠っているようで。

甘えん坊して、お腹いっぱいで満たされて。

マットのなかでいつも眠っているときと同じくらい穏やかなお顔で。



かりんとう、ありがとうね。うちの子になってくれてありがとう。かりんちゃん、大好きだよ。

そのうがぱんぱんで笑っちゃう。本当に食いしん坊さん。


泣いて笑ってまた泣いて。


3年と9か月と20日

甘えん坊の世界一可愛い子。

賑やかで、いつでも大騒ぎ。周りを巻き込んで、まるで台風みたいな子でした。



私は私なりに最善を尽くしたつもりです。

先生も最善を尽くしてくれました。

そして、かりんとう自身も。


5月25日の日向ぼっこのとき

爪が折れたあんよをワームと間違えているのか?きなちゃんがツンツンしちゃうので、一緒に日向ぼっこしたのはこの日が最後でした。


6月9日木曜日の放鳥時の一コマ

お砂浴びをもう一度させてあげたかったな。。心残りではあります。


ぴーぴーぷ!鳴いたあと、部屋んぽちゅうのきなちゃんの様子を覗いて見てるの。ホント笑っちゃう。可愛くて。お茶目で。

これ、入院する前日の13日月曜日のお昼過ぎの動画なんです。朝は体調悪そうでも、昼間はそれなりに元気に過ごせていたんですよ。



ありがとう。かりんちゃん、幸せな毎日をありがとうね。





もし、同じような状況でこの記事に辿り着いた方が居たのなら。

どんな選択も間違いではないと思います。

ただ、後悔をしない選択をしてほしいです。



そして、大切な命が回復されることを祈っています。