19世紀末から20世紀にかけて、イギリスで特に猫のイラストで大人気だったイラストレーター、ルイス・ウェインの生涯を描いた映画を観に行きました。
看板です。
ポスター。動物写真家の岩合光昭さんの感想付き。
ポスター2。歌手の藤あや子さんの感想付き。
ルイス・ウェインと彼の妻・エミリーは周囲の反対を押し切って結婚するのですが、末期の乳がんで妻の人生がそれほど長くないことが判明します。それで、妻を少しでも癒すため2人で飼い始めたピーターという猫をモデルにルイスは猫のイラストをたくさん描くようになります。エミリーいはく、彼は世界で初めて猫に滑稽さを見出した作家だそうです。彼の猫のイラストのイギリスでの大ブレイクは猫の社会的地位の向上にも寄与したようです。※当時はまだ家で猫を飼うことが珍しいことだったようで、ルイス・ウェインの猫の絵が有名になったおかげで、貴族も猫を飼うようになったというようなセリフが作中にありました。
妻・エミリー役のクレア・フォイさんの知的な佇まいが、エミリーの知性が、彼女亡き後もルイスを導くような大事な言葉を残した、ということに説得力を持たせるような感じがしました。
ルイスに比べたら寡作も寡作ですが、私も猫のイラストを描いています。辛いことがあっても描き続けることが大切なことだ、ということが分かるような作品だったように思います。
作中にはもちろん、ピーター以外にも可愛い猫たちがたくさん登場します。猫好きの方にはもちろん楽しんで頂けると思います。(そうでない方にももちろん観てほしいと思っています。)是非、劇場まで足を運んでみて下さい。それではそれでは。