会社で敵を作りまくっている私ですが、こんな私でも友達と呼べる人間が(数少ないですが)います。

 

そのうちの1人が総務部にいます。

彼女は私と同じ年。名前はちぃちゃん(仮名)。

4年前に派遣社員としてやってきて主に給与関係の仕事を担当していました。

 

彼女はこつこつ正確に業務を遂行する人間で、皆から頼られました。

3年の派遣期間が過ぎた一昨年、ついに正社員になりました。

 

その時に部下がつけられたのですが、それが現在、ウチの部署にいるパートのMさん。

「私はもとは親会社の人間なのよ」と威張って言うことをきかない彼女の扱いに困り、部長もそれを見て考えたあげく、私のいる部署に押し付けて追い出しました。

 

次に別のパートの人があてがわれたのですが、なんとやってきたのは先代の社長の娘さん。

さらに中途採用で入ってきた20代の男性1人もちぃちゃんの下に配属となりました。

部長は彼女に部下の教育をさせ、ゆくゆくは昇格させて総務を背負ってもらうつもりだったようです。

 

しかし、がんサバイバーでもあったちぃちゃんは体が弱い人間でした。

それでもこまめに有給をとったり、なるべく定時で上がったりしていたのですが、激務と気の遣い過ぎで心身ともに参ってしまい、うつ病の一歩手前の状態となりました。

 

そして、明日が最終勤務日で、今月末で退職することになりました―――。

 

 

ちぃちゃんと私は、彼女の入社時から気が合いました。

私は子宮筋腫もちで、向こうは子宮がんサバイバー。

どちらも独身。

お互い何社も渡り歩いてきた経歴も似ていて、会って話し出すと会話が止まらないほどでした。

 

ちぃちゃんは女子社員と衝突しまくっている私を慰め、励ましてくれました。

また皆に好かれていた彼女はいろんな情報を持っていて、ときどき提供してくれたおかげで私は今日までなんとか勤めることができました。

 

しかしここ2か月の間、ちぃちゃんは私に会うと目を逸らしたり“話しかけないでオーラ”を出してきたりしました。

それを私は不審に思っていました。

最初、こちらが何かしたのかな・・・と思いましたが、今から考えると既に退職を決意していたのかもしれません。

 

一方で、彼女は総務人事という花形業務をしていたおかげでそれを僻んでいた人にはめられた、という説が流れてきました。

しかもMさんが現在ウチの部署で落ち着いたこともあり、「部下の教育ができない人」というレッテルも張られてしまいました。

また社長秘書も一時兼任していたことがありましたが、社長の愛人である別の派遣社員の子に業務をとられ、落ち込んでいたというのもありました。

 

 

ちぃちゃんはとても優秀な人でしたが、こんな私にまで良くしてくれたのですから、きっと優しすぎる性格ゆえにそうなってしまったのかな、と思います。

なので退職の情報をウチの上司から聞いたときはものすごくショックでした。

せっかく40代にして正社員になれたのに、なんでもうそれを放棄する?と思うと腹もたってきました。

私に相談すると力づくで止められるから、一人で決断したのかもしれません。

 

私に言わせれば、「退職」ではなく「休職」で話をすすめてほしかった。

それがちぃちゃんの頭に浮かばなかったのか、それとも会社側がそうさせなかったのかは分かりません。

 

たぶん彼女はこれから療養するのでしょうが、治ったあと、仕事を探すのは正直かなり厳しいと思います。

いくら人事のスキルがあったしても、それ以外のスキルがあったとしても、です。

その頃もしアラフィフになっていたら、もうそれは―――。

 

 

世の中って、なんでこんなに生きづらいのだろう?