上野の国立科学博物館で、恐竜展を見たのが夏頃だったか。

次の展示が、「和食展」というので、ずっとずっと行きたかった。

介護の仕事をする前まで、飲食店で、キッチンやホールの仕事をしていた。

とにかく食べる事が大好きで、人が美味しそうに食べ物を食べている姿を見るのも大好きで。

「美味しいね♪」「うん、とっても美味しいね♪」

てな人を見ると、私もホッコリ幸せな気持ちになれる。

サービスマンとして、ホテルのカフェでの仕事は、とても厳しかったけれど、(オーダー全部英語で書かなきゃいけなかったし)今日この瞬間が、その人にとって、とても大切な一日で、そんな瞬間に立ち会えた事が、本当に嬉しくて、やりがいしかなかったな。

膝を悪くして、何時間も歩き回る仕事が出来なくなって辞めてしまったけれど、とても大好きな仕事だった。


今も食べる事が大好きで、私の一生を通じての願いが、

「死ぬまで美味しい物を食べること」

「まだ見ぬ美味しい物を出来るだけたくさん食べること」

である。


食べる事は生きること。

本当に、そうだと思う。

出来るだけ長く美味しい物を食べる為に、歯をきちんと磨いたり、睡眠をきちんと取ったり、コンディションを整えておくことって大事だよね。


というわけで、夫と出掛けた和食展の後、すっかり口の中が和になったところで、日本橋まで足を伸ばし、干物とお酒を頂いた。

少しのワサビを付けて頂く穴子の干物は、最高に美味しかった。

干物でお酒を嗜むなんて、大人になったもんだ。


4月の結婚記念日は、ホテルのビュッフェ。

オセアニア料理という、未知との出会い。

日本にいても、世界の美味しい料理は食べられる。

日本って豊かだな。私は幸せだな。

この気持ちを共有出来る夫で、本当に幸せ。

自分の気持ちを我慢する方向ではなく、きちんと話し合える事が、今の幸せに繋がっていると思う。

じゃじゃ馬の暴れ馬の私を、よく飼い慣らしていると本当に思う。

夫の努力無くして今の私達の幸せは無い。

いつもありがとうだ。

これからも、二人で美味しい物を食べて、楽しい時間を共有しよう。

人生は、これからだ。