もっともっと観ておけばよかった『キャッツ』。
思い返しつつ、ちまちま書き続けます。
初めて訪れたキャッツ・シアター。
五反田駅から何となく一緒になった方々も写っています。
道々に「キャッツ・シアターすぐそこ」「猫の店」「四季養生堂」などなど。
いよいよです!
25周年を迎え、じきに千秋楽。
僕は今回が最初で最後……。
ドアの左脇にあった本日のキャスト表。
………。
劇団四季は『オペラ座の怪人』2回、
『ライオンキング』1回しか観たことがありません。
きっと観たことのある方が
何人も出演しているはずなんですが……。
韓国、中国の方が活躍していますね。
予想以上に小さかった外観さながら、
ロビー内はあっという間にごった返し始めます。
四方の壁に猫たちの写真としっぽが。かわいいですね。
照明がほんのり暗めだったのでほとんどピンボケ。
ならばとお客さんの頭を避けつつ
動画モードで四方を撮りまくり……何をしに来たんですか??
円形の場内、放射状に配置された座席。
そして、舞台と壁面にゴミ、ゴミ、ゴミの山!
大都会の片隅のゴミ捨て場が舞台なんですね。
ありとあらゆるゴミの中から、
3つほど面白いものを見付けました。
・「たまごっち」ならぬ「エンジェルごっち」
・往年の液晶ゲーム機「パイプライン」みたいなやつ
・初代プレイステーションのコントローラー
しかもすべて巨大! 実物の倍以上の大きさです。
……なんでゲーム機ばかりに目が行くのだ。
『ミス・サイゴン』の予習で失敗したのにも懲りず、
今回も余計な真似をしてきました。
某図書館で「劇団四季オリジナル・キャスト版」を借り、
発表会のお手伝いの曲とともに毎日聴いていました。お風呂で。
「あ、コレはまだ聴かない方がいいぞ」と
感じた曲だけ飛ばしつつ……。
寸止め予習、大正解です。
曲順が頭に入っていると、
シーンがどんな風に再現されるのか期待しつつ、
現在ではどんな風に歌われているのか冷静に聴けるんです。
そして、舞台ならではのマジックで
拙い想像を心地良く裏切られた時の嬉しさといったら。
例えば、A席とはいえ通路の側の席だったから、
スロープをにゃーっっと滑り降りたり
客席の方にうろうろしたりする猫たちがつぶさに見えたとか。単純。
後ろの列の女性が、猫にじーっっと凝視されて照れていました。
しかし、そんなことはもちろんおまけ。
最大の魅力は、次々に繰り広げられる
歌と踊りが一体となった圧涛Iなパフォーマンスの数々。
20匹以上が動きを揃えるシーンの迫力。
キャラクターごとに1、2匹で踊るシーンの冴え。
おかしく、哀しく、優しく、恐ろしい個性豊かな楽曲たち。
物語が特に際立つ作品ではないので、
それ以外の部分を存分に楽しむことができます。
第一幕
・オーヴァーチュア
光り出す猫の目、回り出すゴミの山に鳥肌。
そしてタントミールが妖しく踊る姿に鳥肌。
みんなが次々に登場するんだろうとは思っていましたが、
こんなことになっているとは。
素晴らしいオープニングです。
・ジェリクルソング
一人ずつ交代で歌い継ぐ冒頭で、
「あっ、ラム・タム・タガーが……」と思ってしまいましたが……。
「天使に届くメサイヤ ハレルヤ アンジェリカル・クワイヤー」。
まさかここで天空から巨大な靴が降ってくるなんて。
ここはゴミ捨て場なのだと一瞬引き戻されます。
気を取り直したように再開してからは、
どんどん高まり行く歌の迫力が心地良くて。
・ネーミング オブ キャッツ#Lの名
ナマの群唱。久しぶり。
たっぷり間を取って大切な言葉を伝えようとしているのではないでしょうか。
初演の「唯一のその名を」が好きだったのでちょっと残念?
・ジェニエニドッツ≠ィばさん猫
冷蔵庫みたいなものから灰色の毛皮で出てきてとりあえずびっくり。
「ハイ、ハイ、ハーッ!!!」って叫びまくってましたね。
ゴキブリがタップを踊るな?とは思っていましたが、
ラインダンスみたいにぐるぐる回るなんて、面白すぎます。
・ラム・タム・タガー≠ツっぱり猫
初演は山口祐一郎さん。その抑揚、色気にはすさまじいものがッッ!!
本人は演じあぐねていたという声もあるようですが、比べるのは酷かもしれません。
しっぽを手でつかんで振り回しながら歌えば、
ロックスターさながら、周囲でメス猫たちが「あぁ~ん」と悩ましい声を上げるという……。
小学生くらいの女の子をステージに引っ張り込み、
眼鏡を取って遊んだりしてました(ちゃんと返して、送り返しました)。
「ごむ~」と歌わなくても「あぁ~ん」が始まるというお笑いもいいですね。
・グリザベラ¥ゥ婦猫
何がびっくりって、「近寄んな!」「こっち来んな!」
みたいに、みんながあからさまに嫌ってるところが。
「シャーッ!」って威嚇してるやつもいるし。
ずだぼろの姿で悲しげにうつむいて歩くさまが何とも哀れ。
先程の能天気で明るいムードが一瞬で凍り付きました。
メイクがはっきりとは見えず、唯一耳がないので、
落ちぶれた人間の末路を見ているようでつらいです。
一応オペラグラスは持参しましたが、
興奮を妨げそうなので使いませんでした。
隣席の女性2人連れはリピーターさんのようで、
ここぞとオペラグラスを当てていましたね。
これまた、初演の久野綾希子さんが圧涛Iだったので
比べるのも能がないかと。
・バストファージョーンズ¢蜷l物?
またもや明るいナンバーが。
スプーンをステッキ(?)代わりに飾り立てた政治好きメタボ成金猫。
「まずいもん食わされた日にはやってられんわい」と明るい俗っぽさが。
なぜかみんなには一目置かれているのがおかしい。
自称権力者の姿と、それに周りがどうへつらうか
という皮肉の視線が感じられました。
今日は「政治改革」でした。初演は「行政改革」。
「規制緩和」「デフレ克服」など、時代とともにうつろうようで。
マキャヴィティの影が。わっはっはっはっ。
・マンゴジェリーとランペルティーザ¥ャ泥棒
妖しく暗いサックスの音色がコミカルに響きます。
息もぴったり男女の泥棒コンビ、根っから盗みが大好きで
何食わぬ顔でおまわりさんとおしゃべりを楽しむ……。
2匹がいかにも楽しげで観ているとうきうき。
いつか大失敗しそうだと思っていたんですが、
パトカー(?)出現のピンチに周りの猫たちがかばっていたような気が。
義賊とは程遠いのに。
・デュトロノミー£キ老猫
威厳のある長老というより、仙人に近い風体。
マンカストラップの歌声が優しくて好きです。
「幸せ 彼とともに生きる喜び 皆の祈り集める
彼こそはオールド・デュトロノミー」。
こんな風に歌われるようになるまで、
彼が乗り越えてきたものを考えると複雑ですね。
この曲には「長老がそんなことでいいのぉ?」と
不可思議なところがありましたが、ある本を読んで疑問が氷解しました。
元々は、本当に夢見心地のおじいさん猫の姿だったんですね。
またマキャヴィティの影が。わっはっはっはっ。ひえー……。
・ジェリクル舞踏会
静から動への変化が大きい、第一幕一番の見せ場……だったような気が。
冒頭、ヴィクトリアが1匹で踊る純白の姿が印象的でしたが、
それ以外みんなでどんな踊りをしていたのか全く思い出せません。
ボンゴのような打楽器の音まで入っていたのが意外です。
「ジェリクル・キャッツは黒と白」というのがやっぱりよくわかりません。
「だったら3匹くらいになっちゃうんじゃない??」と下世話な思いにとらわれてしまって。
オーバーチュアのラストと同様の曲の盛り上がり。興奮です!
・メモリー
興奮がまたもや一瞬でかき消されますよ。
「美しく去った過ぎし日を思う 忘れない その幸せの日々 思い出よ 還れ」。
とらわれる思い出があるのもまた幸せなのだとは思いますが。
この曲の切ない響きはつらいですね。
リピーターさんたち、特に女性がトイレに殺到します!!
あっという間に行列ができました。狭いロビーは人の波、波。
第二幕
・幸せの姿
デュトロノミー、チェ・ソンジェさんの朗々たるバリトンが明瞭に響き渡ります。
この歌声、また聴きたいです!
『昔は良かった』だけではなく、
何がどう幸せだったのかを心に問いかけることが大切と言っているのでしょうか。
全くもって耳が痛いです。
・ガス′?場猫
これまた「昔は良かった」の代表格。
お風呂で聴きながら泣きました。この曲。
妄想ってのは恐ろしいですね。
安酒場でおごられるままいい気になって、
かつての栄光の片鱗を「お望みならば見せようか 見せようか 見せようか……」と
ふらふら言って回っているのかと思っていました。
そしたら、ジェリーロラムという優しい猫に
かいがいしくされてて何だかほんのり幸せそうで、ほっとしちゃいました。
バストファージョーンズの時とは違う優しくほろ苦い歌声。
鍛え上げた歌ってのは、本当に。
・グロールタイガー♀C賊猫の最後
この曲は「シャム猫に片耳をちぎられた」ところまでしか聴きませんでした。
オリジナル・キャスト版では「最后」といかにも死んじゃいそうだったので。
ことあるごとに子分にヒジテツを食らわせているのがおかしい。
いや、まさか……女にだまされてコロッといっちゃったとは……。
「ミ・アモ~レッッ」って。男の悲しさですかね。
どうせグリドルボーンって、シャム猫のギルバートと通じてたわけでしょう?
「手引きしてくれたら弾むからさ」とか何とか。
しびれきったグロールタイガーのめろめろ加減が
歌声によく出ていて、逆にかわいそうでした。
グリドルボーンと「あぁこのときめきは2人だけのもの 2人だけのもの」なんて……。
シャム猫軍団との大立ち回りにも悲しさが。
囲まれてぐっさりやられちゃった後にも
よろよろとへさきまでたどり着き、
豪快に笑いながら自ら身を投じる姿はさすがでした。
ギルバート、もっとヌンチャクを使えば良かったのに。……難しい?
・スキンブルシャンクス%S道猫
心が弾む、底抜けに明るく楽しい曲。手拍子、手拍子!
でも、決まり事があるみたいですね。
「同じリズムだけどここでは手拍子しない」とか。
でっかい「やくざな奴」が途端に愛想笑い。
マンカストラップがやってるのが笑えます。
みんなで蒸気機関車を形作る瞬間、これぞ舞台!!と興奮。
わあ、やかんから蒸気が!
他にも、みんなで一列になって機関車ごっこをしてたような気がします。
車掌の後ろをくっついて歩く猫……。名物猫さんですね。
マキャヴィティの影が、またしても……!
・マキャヴィティ#ニ罪王
2匹のセクシーな猫が歌い継ぐ犯罪王の伝説。
部分的に英語がそのまま残っている珍しい歌です。
確かに「マキャヴィティ、もういない!」じゃ締まりませんかね。
暗く妖しいジャズナンバー。『ピンクパンサーのテーマ』みたい……?
そしてとうとう現れたマキャヴィティ。
写真では仮面、マント、黒・白・赤の色づかいと
まるでオペラ座の怪人みたいなんですが、
なにやらもじゃもじゃな感じ。
そして、そして……犯罪王というより、格闘王じゃん!!
先程とは全く違う下卑た笑い声を上げながら、
次から次へと面白いように猫たちを手ごめに。
あのでっかいマンカストラップが、一撃でダウン(?)
僕が座っていたのは下手通路から3つ目のA席だったので、
長老デュトロノミーをかっさらって凄い勢いで走って来るのが間近に見て取れました。
でもさ。彼、何がしたかったんでしょう?
身代金を要求しても虚しい感じがしますし。「俺様を天上に導け!」でしょうか?
・ミストフェリーズ<}ジック猫
すごい。手品よりすごい、手品みたいな身のこなし。バレリーナ!
例の大回転がいつ出るのかもう出るのかと、下らんことばかり気にしてしまって。
あ、脚を伸ばしたまま回っている! 予想外だ……。人によって違うんですね。
割と一人でいることが多いように見えたミストフェリーズ、
彼を頼ろうとべたぼめしてくれるのが、
あまのじゃくの一人もの、ラム・タム・タガーだというのが面白いですね。
2匹で手を打ち合ったりして、ほほ笑ましい。
……言わずもがななんですが、
ラム・タム・タガーの歌声が際立つナンバーだということもあり、
山口さんの素晴らしさを痛感します。もう20年以上前なんですね。
ここでも手拍子、手拍子。
そして……やっぱりそうかと思いましたが、
探すっていうか、手品で出すのね! 長老を!
マキャヴィティは一瞬ぽかんとした後、怒り狂ったことでしょう。
目の前から消えてなくなったかもしれませんから……。
・メモリー~・天上への旅
初々しいシラバブに導かれるように。声が重なるように。
きっとそうだと思っていましたが、やはり天上に昇るのはグリザベラ!
あれだけ毛嫌いしていたみんなが、歌声に打たれたように
代わる代わる彼女の手を取りデュトロノミーへと導くさま。
神々しいミストフェリーズのナンバーに合わせて
みんなが「昇れ天上へ 光浴びて行くのだ」。
徐々に高まる歌声、本当に高まりゆく2匹。
そして、光を中心に全員が放射状に立ち並び歌うさまは。
涙、涙。圧涛Iな力に打たれる幸せを噛み締めました。
・猫からのごあいさつ
物語を締めくくるデュトロノミーの朗々たる歌声。
自分と違う個性を認めること。常に敬意を持って接すること。
素晴らしい。
バリトンでもないし声量も全く足りませんが、
次回の発表会はコレに決まり!
……本当は全員勢揃いでコーラスする、鳥肌モノのラストなんですが……。
そしてカーテンコールはさまざま曲のつるべ打ち。みんなでにこにこ手拍子。
猫たちが客席に下りてきて通路際のお客さんに握手を。
僕も手を伸ばしました。白黒の誰かさん、握手!!!
ううむ。個々に歌われていない猫がわからなかったので残念。
ランパスキャットかな??
興奮冷めやらずなかなか手拍子をやめないお客さん。
ラム・タム・タガーが出てきて、しっぽをぶんぶん回します。
合わせて手拍子!!
はあ……やっぱりもう一度観たかった……。
千秋楽後、四季版のDVDが出るのではとにらんでいます。
そういえば、観る前に公式ホームページの謝りを発見しました。
たった1文字、変換ミス程度。
ただし、意味が通るだけに大変な意味違いになってしまうので
メールで優しく意見したところ、即日お返事が来て修正されていました。
心優しいリピーターの方々は、ご愛嬌と思われていたのかもしれませんね。
そんなことで魅力が損なわれるような作品ではないのです。
さてさて、
ほとんど忘備録がわりにつらつら書きましたが、
「ハコのなかのヨロコビ」はこの記事が最後となります。
開設してから約3年5カ月経ち、
残り容量が3%を切ってしまいました。
じきにお引っ越しをしますので、
引き続きどうぞよろしくお願い致します。
どうもありがとうございました!
思い返しつつ、ちまちま書き続けます。
初めて訪れたキャッツ・シアター。五反田駅から何となく一緒になった方々も写っています。
道々に「キャッツ・シアターすぐそこ」「猫の店」「四季養生堂」などなど。
いよいよです!
25周年を迎え、じきに千秋楽。僕は今回が最初で最後……。
ドアの左脇にあった本日のキャスト表。………。
劇団四季は『オペラ座の怪人』2回、
『ライオンキング』1回しか観たことがありません。
きっと観たことのある方が
何人も出演しているはずなんですが……。
韓国、中国の方が活躍していますね。
予想以上に小さかった外観さながら、ロビー内はあっという間にごった返し始めます。
四方の壁に猫たちの写真としっぽが。かわいいですね。
照明がほんのり暗めだったのでほとんどピンボケ。
ならばとお客さんの頭を避けつつ
動画モードで四方を撮りまくり……何をしに来たんですか??
円形の場内、放射状に配置された座席。
そして、舞台と壁面にゴミ、ゴミ、ゴミの山!
大都会の片隅のゴミ捨て場が舞台なんですね。
ありとあらゆるゴミの中から、
3つほど面白いものを見付けました。
・「たまごっち」ならぬ「エンジェルごっち」
・往年の液晶ゲーム機「パイプライン」みたいなやつ
・初代プレイステーションのコントローラー
しかもすべて巨大! 実物の倍以上の大きさです。
……なんでゲーム機ばかりに目が行くのだ。
『ミス・サイゴン』の予習で失敗したのにも懲りず、
今回も余計な真似をしてきました。
某図書館で「劇団四季オリジナル・キャスト版」を借り、
発表会のお手伝いの曲とともに毎日聴いていました。お風呂で。
「あ、コレはまだ聴かない方がいいぞ」と
感じた曲だけ飛ばしつつ……。
寸止め予習、大正解です。
曲順が頭に入っていると、
シーンがどんな風に再現されるのか期待しつつ、
現在ではどんな風に歌われているのか冷静に聴けるんです。
そして、舞台ならではのマジックで
拙い想像を心地良く裏切られた時の嬉しさといったら。
例えば、A席とはいえ通路の側の席だったから、
スロープをにゃーっっと滑り降りたり
客席の方にうろうろしたりする猫たちがつぶさに見えたとか。単純。
後ろの列の女性が、猫にじーっっと凝視されて照れていました。
しかし、そんなことはもちろんおまけ。
最大の魅力は、次々に繰り広げられる
歌と踊りが一体となった圧涛Iなパフォーマンスの数々。
20匹以上が動きを揃えるシーンの迫力。
キャラクターごとに1、2匹で踊るシーンの冴え。
おかしく、哀しく、優しく、恐ろしい個性豊かな楽曲たち。
物語が特に際立つ作品ではないので、
それ以外の部分を存分に楽しむことができます。
第一幕
・オーヴァーチュア
光り出す猫の目、回り出すゴミの山に鳥肌。
そしてタントミールが妖しく踊る姿に鳥肌。
みんなが次々に登場するんだろうとは思っていましたが、
こんなことになっているとは。
素晴らしいオープニングです。
・ジェリクルソング
一人ずつ交代で歌い継ぐ冒頭で、
「あっ、ラム・タム・タガーが……」と思ってしまいましたが……。
「天使に届くメサイヤ ハレルヤ アンジェリカル・クワイヤー」。
まさかここで天空から巨大な靴が降ってくるなんて。
ここはゴミ捨て場なのだと一瞬引き戻されます。
気を取り直したように再開してからは、
どんどん高まり行く歌の迫力が心地良くて。
・ネーミング オブ キャッツ#Lの名
ナマの群唱。久しぶり。
たっぷり間を取って大切な言葉を伝えようとしているのではないでしょうか。
初演の「唯一のその名を」が好きだったのでちょっと残念?
・ジェニエニドッツ≠ィばさん猫
冷蔵庫みたいなものから灰色の毛皮で出てきてとりあえずびっくり。
「ハイ、ハイ、ハーッ!!!」って叫びまくってましたね。
ゴキブリがタップを踊るな?とは思っていましたが、
ラインダンスみたいにぐるぐる回るなんて、面白すぎます。
・ラム・タム・タガー≠ツっぱり猫
初演は山口祐一郎さん。その抑揚、色気にはすさまじいものがッッ!!
本人は演じあぐねていたという声もあるようですが、比べるのは酷かもしれません。
しっぽを手でつかんで振り回しながら歌えば、
ロックスターさながら、周囲でメス猫たちが「あぁ~ん」と悩ましい声を上げるという……。
小学生くらいの女の子をステージに引っ張り込み、
眼鏡を取って遊んだりしてました(ちゃんと返して、送り返しました)。
「ごむ~」と歌わなくても「あぁ~ん」が始まるというお笑いもいいですね。
・グリザベラ¥ゥ婦猫
何がびっくりって、「近寄んな!」「こっち来んな!」
みたいに、みんながあからさまに嫌ってるところが。
「シャーッ!」って威嚇してるやつもいるし。
ずだぼろの姿で悲しげにうつむいて歩くさまが何とも哀れ。
先程の能天気で明るいムードが一瞬で凍り付きました。
メイクがはっきりとは見えず、唯一耳がないので、
落ちぶれた人間の末路を見ているようでつらいです。
一応オペラグラスは持参しましたが、
興奮を妨げそうなので使いませんでした。
隣席の女性2人連れはリピーターさんのようで、
ここぞとオペラグラスを当てていましたね。
これまた、初演の久野綾希子さんが圧涛Iだったので
比べるのも能がないかと。
・バストファージョーンズ¢蜷l物?
またもや明るいナンバーが。
スプーンをステッキ(?)代わりに飾り立てた政治好きメタボ成金猫。
「まずいもん食わされた日にはやってられんわい」と明るい俗っぽさが。
なぜかみんなには一目置かれているのがおかしい。
自称権力者の姿と、それに周りがどうへつらうか
という皮肉の視線が感じられました。
今日は「政治改革」でした。初演は「行政改革」。
「規制緩和」「デフレ克服」など、時代とともにうつろうようで。
マキャヴィティの影が。わっはっはっはっ。
・マンゴジェリーとランペルティーザ¥ャ泥棒
妖しく暗いサックスの音色がコミカルに響きます。
息もぴったり男女の泥棒コンビ、根っから盗みが大好きで
何食わぬ顔でおまわりさんとおしゃべりを楽しむ……。
2匹がいかにも楽しげで観ているとうきうき。
いつか大失敗しそうだと思っていたんですが、
パトカー(?)出現のピンチに周りの猫たちがかばっていたような気が。
義賊とは程遠いのに。
・デュトロノミー£キ老猫
威厳のある長老というより、仙人に近い風体。
マンカストラップの歌声が優しくて好きです。
「幸せ 彼とともに生きる喜び 皆の祈り集める
彼こそはオールド・デュトロノミー」。
こんな風に歌われるようになるまで、
彼が乗り越えてきたものを考えると複雑ですね。
この曲には「長老がそんなことでいいのぉ?」と
不可思議なところがありましたが、ある本を読んで疑問が氷解しました。
元々は、本当に夢見心地のおじいさん猫の姿だったんですね。
またマキャヴィティの影が。わっはっはっはっ。ひえー……。
・ジェリクル舞踏会
静から動への変化が大きい、第一幕一番の見せ場……だったような気が。
冒頭、ヴィクトリアが1匹で踊る純白の姿が印象的でしたが、
それ以外みんなでどんな踊りをしていたのか全く思い出せません。
ボンゴのような打楽器の音まで入っていたのが意外です。
「ジェリクル・キャッツは黒と白」というのがやっぱりよくわかりません。
「だったら3匹くらいになっちゃうんじゃない??」と下世話な思いにとらわれてしまって。
オーバーチュアのラストと同様の曲の盛り上がり。興奮です!
・メモリー
興奮がまたもや一瞬でかき消されますよ。
「美しく去った過ぎし日を思う 忘れない その幸せの日々 思い出よ 還れ」。
とらわれる思い出があるのもまた幸せなのだとは思いますが。
この曲の切ない響きはつらいですね。
リピーターさんたち、特に女性がトイレに殺到します!!
あっという間に行列ができました。狭いロビーは人の波、波。
第二幕
・幸せの姿
デュトロノミー、チェ・ソンジェさんの朗々たるバリトンが明瞭に響き渡ります。
この歌声、また聴きたいです!
『昔は良かった』だけではなく、
何がどう幸せだったのかを心に問いかけることが大切と言っているのでしょうか。
全くもって耳が痛いです。
・ガス′?場猫
これまた「昔は良かった」の代表格。
お風呂で聴きながら泣きました。この曲。
妄想ってのは恐ろしいですね。
安酒場でおごられるままいい気になって、
かつての栄光の片鱗を「お望みならば見せようか 見せようか 見せようか……」と
ふらふら言って回っているのかと思っていました。
そしたら、ジェリーロラムという優しい猫に
かいがいしくされてて何だかほんのり幸せそうで、ほっとしちゃいました。
バストファージョーンズの時とは違う優しくほろ苦い歌声。
鍛え上げた歌ってのは、本当に。
・グロールタイガー♀C賊猫の最後
この曲は「シャム猫に片耳をちぎられた」ところまでしか聴きませんでした。
オリジナル・キャスト版では「最后」といかにも死んじゃいそうだったので。
ことあるごとに子分にヒジテツを食らわせているのがおかしい。
いや、まさか……女にだまされてコロッといっちゃったとは……。
「ミ・アモ~レッッ」って。男の悲しさですかね。
どうせグリドルボーンって、シャム猫のギルバートと通じてたわけでしょう?
「手引きしてくれたら弾むからさ」とか何とか。
しびれきったグロールタイガーのめろめろ加減が
歌声によく出ていて、逆にかわいそうでした。
グリドルボーンと「あぁこのときめきは2人だけのもの 2人だけのもの」なんて……。
シャム猫軍団との大立ち回りにも悲しさが。
囲まれてぐっさりやられちゃった後にも
よろよろとへさきまでたどり着き、
豪快に笑いながら自ら身を投じる姿はさすがでした。
ギルバート、もっとヌンチャクを使えば良かったのに。……難しい?
・スキンブルシャンクス%S道猫
心が弾む、底抜けに明るく楽しい曲。手拍子、手拍子!
でも、決まり事があるみたいですね。
「同じリズムだけどここでは手拍子しない」とか。
でっかい「やくざな奴」が途端に愛想笑い。
マンカストラップがやってるのが笑えます。
みんなで蒸気機関車を形作る瞬間、これぞ舞台!!と興奮。
わあ、やかんから蒸気が!
他にも、みんなで一列になって機関車ごっこをしてたような気がします。
車掌の後ろをくっついて歩く猫……。名物猫さんですね。
マキャヴィティの影が、またしても……!
・マキャヴィティ#ニ罪王
2匹のセクシーな猫が歌い継ぐ犯罪王の伝説。
部分的に英語がそのまま残っている珍しい歌です。
確かに「マキャヴィティ、もういない!」じゃ締まりませんかね。
暗く妖しいジャズナンバー。『ピンクパンサーのテーマ』みたい……?
そしてとうとう現れたマキャヴィティ。
写真では仮面、マント、黒・白・赤の色づかいと
まるでオペラ座の怪人みたいなんですが、
なにやらもじゃもじゃな感じ。
そして、そして……犯罪王というより、格闘王じゃん!!
先程とは全く違う下卑た笑い声を上げながら、
次から次へと面白いように猫たちを手ごめに。
あのでっかいマンカストラップが、一撃でダウン(?)
僕が座っていたのは下手通路から3つ目のA席だったので、
長老デュトロノミーをかっさらって凄い勢いで走って来るのが間近に見て取れました。
でもさ。彼、何がしたかったんでしょう?
身代金を要求しても虚しい感じがしますし。「俺様を天上に導け!」でしょうか?
・ミストフェリーズ<}ジック猫
すごい。手品よりすごい、手品みたいな身のこなし。バレリーナ!
例の大回転がいつ出るのかもう出るのかと、下らんことばかり気にしてしまって。
あ、脚を伸ばしたまま回っている! 予想外だ……。人によって違うんですね。
割と一人でいることが多いように見えたミストフェリーズ、
彼を頼ろうとべたぼめしてくれるのが、
あまのじゃくの一人もの、ラム・タム・タガーだというのが面白いですね。
2匹で手を打ち合ったりして、ほほ笑ましい。
……言わずもがななんですが、
ラム・タム・タガーの歌声が際立つナンバーだということもあり、
山口さんの素晴らしさを痛感します。もう20年以上前なんですね。
ここでも手拍子、手拍子。
そして……やっぱりそうかと思いましたが、
探すっていうか、手品で出すのね! 長老を!
マキャヴィティは一瞬ぽかんとした後、怒り狂ったことでしょう。
目の前から消えてなくなったかもしれませんから……。
・メモリー~・天上への旅
初々しいシラバブに導かれるように。声が重なるように。
きっとそうだと思っていましたが、やはり天上に昇るのはグリザベラ!
あれだけ毛嫌いしていたみんなが、歌声に打たれたように
代わる代わる彼女の手を取りデュトロノミーへと導くさま。
神々しいミストフェリーズのナンバーに合わせて
みんなが「昇れ天上へ 光浴びて行くのだ」。
徐々に高まる歌声、本当に高まりゆく2匹。
そして、光を中心に全員が放射状に立ち並び歌うさまは。
涙、涙。圧涛Iな力に打たれる幸せを噛み締めました。
・猫からのごあいさつ
物語を締めくくるデュトロノミーの朗々たる歌声。
自分と違う個性を認めること。常に敬意を持って接すること。
素晴らしい。
バリトンでもないし声量も全く足りませんが、
次回の発表会はコレに決まり!
……本当は全員勢揃いでコーラスする、鳥肌モノのラストなんですが……。
そしてカーテンコールはさまざま曲のつるべ打ち。みんなでにこにこ手拍子。
猫たちが客席に下りてきて通路際のお客さんに握手を。
僕も手を伸ばしました。白黒の誰かさん、握手!!!
ううむ。個々に歌われていない猫がわからなかったので残念。
ランパスキャットかな??
興奮冷めやらずなかなか手拍子をやめないお客さん。
ラム・タム・タガーが出てきて、しっぽをぶんぶん回します。
合わせて手拍子!!
はあ……やっぱりもう一度観たかった……。
千秋楽後、四季版のDVDが出るのではとにらんでいます。
そういえば、観る前に公式ホームページの謝りを発見しました。
たった1文字、変換ミス程度。
ただし、意味が通るだけに大変な意味違いになってしまうので
メールで優しく意見したところ、即日お返事が来て修正されていました。
心優しいリピーターの方々は、ご愛嬌と思われていたのかもしれませんね。
そんなことで魅力が損なわれるような作品ではないのです。
さてさて、
ほとんど忘備録がわりにつらつら書きましたが、
「ハコのなかのヨロコビ」はこの記事が最後となります。
開設してから約3年5カ月経ち、
残り容量が3%を切ってしまいました。
じきにお引っ越しをしますので、
引き続きどうぞよろしくお願い致します。
どうもありがとうございました!












