1月7日、朝5時過ぎに東京を出発し、
宮城県石巻市へ出かけました。
震災後ずっと、現地に足を運びたいという思いがありながら、
個人ではなかなか動くことはできないし、
無知で行っても迷惑になるのではないか、、、など
あれこれ考えすぎてなかなか行くことができませんでした。
しかし今回、現地のボランティア団体に参加させてもらえるお話を頂き、
是非!ということで参加させていただきました。
東京から約6時間半、車を走らせ、まず到着したのは
大津波と火災の被害にあった石巻市 門脇、南浜地区。
テレビでさんざん映像を見て、被害状況は知っているつもりでしたが、
やはり目の当たりにすると想像を絶するものがあります。
以前の姿を知らないとただのだだっ広い荒地のように見えて、
しかしここは確かに住宅街だったのです。
たくさんの生活があったのです。とても信じがたい。
現地の方に案内していただきながら、
沿岸に果てしなく積み重ねられた自動車の山や、
生活感のあるモノたちの瓦礫の山を見ていると苦しくなり、
涙が溢れて止まりませんでした。。。
今回の任務は、専修大学付近にある仮設住宅の皆さんと一緒に
花壇やベンチを作ろう、というもの。
初めはこの気持ちを引きずったまま、皆さんに何と声をかけていいのか、
一体何を話したらいいのか、分からなくなってしまいました。
しかし心配もなんのその。
集まってくださった皆さんが、とっても明るい。
「まぁ東京からわざわざ。」と笑顔で私たちを歓迎して下さり、
「お花があると明るくなるわね♪」と作業もテキパキ!!
皆さんの笑顔に救われました。
あっという間に花壇は完成。
お次はベンチ。
みんなで息を合わせて組み立てていきます。
一緒に行ったTOMOさんと、完成~の図。
ほっと一息、お茶休憩。
皆さんとっても明るく楽しい雰囲気で、おしゃべりにも花が咲いています。
そして徐々にそれぞれの現状を話し、分かち合う。
そう、これが今回の目的でした。
同じ仮設住宅に住んでいても、交流する機会がなかなかないという皆さんに
こういった機会を通して交流を深めてもらいたい。
同じ環境の中、分かち合い、協力し合い、励まし合っていく。
つまり心のケアです。
皆さんがおしゃべりに花が咲いている間に、
私たちはそーっと抜けて、残りの作業を続行。
花壇とベンチにニスを塗り塗り。。。
完成したら、仮設住宅の周りにぐるっと設置。
花たちが、少しでも皆さんの心を安らげてくれますように。
そしてベンチも設置。
ここが、今日知り合った皆さん方の、憩いの場になりますように。
最後に、誘ってくれたhitomiさん、
そして現地のボランティアの皆さまと一緒にパチリ!
お疲れ様でした!
今回、あれこれ迷わずとにかく行動に移してみて本当に良かった。
実際に目で見ると、胸に突き刺さるほど感じるものは大きかったし、
皆さんから伺ったお話はどれも想像を超えた壮絶なものでしたが、
直接触れ合えたことで、私の中でまた何かが大きく動きました。
今回自分がしたことが直接的に何かの役に立ったとは到底思えないけれど、
物資やお金などの支援だけではなく、
今、そしてこれからも長期的に必要なのは心のケアなんじゃないかな、と。
最初は静かだった皆さんが、「次はいつ?」「また来てね」
と笑顔で帰って行く姿を見ながら、そんなことを感じました。
これからも積極的に参加していきたいと思います。